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30歳、乳がんになる #1「はじめに」

30代に突入し2ヶ月。乳がんと診断された。
今まで当たり前に過ごしてきた日常が一変した。

今や女性が乳がんになる割合は9人に1人らしい。そのうち30代は25%、20代は10%台といわれている。芸能人が乳がんになった話はたまに耳にするけれど、「40歳くらいから気をつければいいよね」などとまだまだ20代の若者気分の私は健康など全く意識せずに過ごしていた。

体力面に関しては数年前に比べて若干の衰えを感じてはいたものの、不調は全くなかった。そんな自分が癌だなんて!
まさに青天の霹靂である。

がん患者の中で私はAYA世代(※)に当たるらしい。そんな言葉も初めて聞いた。
※adolescent  and young adult(思春期・若年成人)の頭文字をとったもので、思春期から30歳代までの世代を指す

30歳での癌疾患。これまでの人生は大きな苦労もせず何となく毎日を過ごしてきた。毎日何となく働き、何となく生きて、そんな日常に満足していた。
しかし、乳がんの診断を受けたことで、それまで考えたこともなかった“死“が急に近くに感じられた。

治療に入るに当たり、ありがたいことに長期の休職期間をいただけたので今までの自分を見つめ直す時間ができた。

これからどう生きるべきなのか?もし今死んでも悔いはないか?


まだ死にたくない。1日1日をもっとしっかり生きたいーーーー病気になったことでそう強く思った。


……と今は思っているのだが、怠け者の私は数年後今の決心などすっかり忘れてまたぼんやり過ごしているに違いない。

この経験を、今の気持ちを、私自身が胸に刻み忘れないためにnoteに記そうと思う。
そしてこの記録がほんの少しでもどこかの誰かの参考になれば幸いです。

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次回は、胸のしこりを発見した時のことを書きたいと思います。



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