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貴重な体験


皆さん、はじめまして。今回は普通の人ならしない、ぶっ飛んだ話をしたいと思います。まず、はじめに、皆さんは大学受験で国立を蹴ったことがありますか?私はあります。
普通ならやりません。国立に入るために受験生は必死に勉強するんですから。私はなぜ、国立を蹴ったのかと言うと単純に行きたくなかったからです。はあ?何言ってんの?ていう人が多いことでしょう。実際に多くの人に国立を蹴ることを反対されました。親友と両親は唯一、理解してくれました。でも、国立を受けたことや蹴ったことには多くの理由があります。


①浪人する時の参考にするため

私が受けた国立はもともとは医学部で出願したかったところです。でも大学入学共通テストで必要な点数を取ることができなかったので出せませんでした。だったら他の学部で出願して医学部と同じ問題が解けるのか腕だめしをしてやろうと思いました。どんな手応えを味わえるのか、今の自分はどれだけの力があるのかを見るためだけに受けました。

②自分の甘えになるものを排除するため

仮に浪人している間に休学という形で国立をキープしていたら浪人中に「まあ、最悪休学にしてる国立に行けばいいよね」という自分の中で甘えが出ると思っていました。そんなどうでもいいことを考えている暇もないと思っていたからです。私が国立を蹴った最大の理由はこれです。
甘えが出て後々、「もっと思いっきり勉強しておけばよかった」と後悔することだけは避けたいなと思ったからです。

③途中で辞める自信しかなかったため

私は本当は理系科目が苦手で医者になりたいがために理系に行っただけなので自分が興味もない学部に行ったところで途中で辞めるに決まっていることが目に見えていたからです。嫌いなことはどうやっても続かない性分なので(*´∀`*)

④どうしても医師になる夢を諦められなかったから

私は幼い頃から医師になることを夢みて遊ばずに勉強してきました。浪人期間も含めると15年〜16年ほど夢を追っていたことになります。それだけ長い間夢見てきたことを簡単に諦められなかったからです。

実際に浪人してどうだったか?

実際に浪人して感じたことはたくさんありました。まず、自分がやりたいと思ったままに浪人して良かったなと思いました。とりあえず、受かったところに進学するということをしなかったことで「これだけやってダメなんだからもうやめてもいいかな」という諦めがつきました。自分の信念を貫き通すことの重要性を学んだような気がします。

思っているよりも浪人生活はキツイということです。私の場合は親に言われて浪人したわけではなく自分がしたくてしたのですが、それでも終わりかけの方の時は気が狂いそうになるくらいきつかったのを覚えています。授業がある時はまだ良かったんです。なぜかと言うと大好きな塾の先生に会って話を聞いてもらったり質問したりなど心の拠り所があったからなんです。

でも、共通テストが終わってからは授業もなかったのでそこが本当にしんどかったです。「自分はこれからどうなるんだろう」「また、浪人しなきゃいけないのかな?(自分で浪人しといて何言ってんのって感じですよねw)」「早く、この地獄から抜け出したい」とか色んなことを考えてました。現役生なら学校に行けば先生がいるけど予備校は授業がないと先生は来ないので浪人生にとっては地獄の期間だと思います。

現役の時の失敗を踏まえて勉強したりするので勉強時間は圧倒的に増えました。ここで時間を作れるなとか隙間時間はひたすら勉強してました。

浪人時の精神

この時は本当に今回で決めなければいけないという謎のプレッシャーがありました。当時の私は誰よりも勉強しないと合格できないという恐怖からひたすら勉強していました。平均点すら取れない自分はもっと追い込んで勉強する必要があると思っていました。そのため自分の心に毎日のように罵声を浴びせるような感じでした。周りの人間はどんどん成績が上がって来るのに自分だけ全く伸びない。

しかも、もともと受験生全体の共通テストの平均より100点くらい下でした。医学部を目指している人間が取るような点数ではありませんでした。そのため、毎回の模試の結果が発表されるのが怖くて怯えてました。チューターも伸びない理由がよくわからないなーという感じでした。私としては「先生の言う通りやっているのにどうして?それ以上のことをしているのにどうして?」とひたすら苦しい状況が続きました。

最後の方はまだ、終わっていないのに「もう、ダメだ」とさえ思いました。完全に精神的に崩壊していました。最終的には「なんのために浪人したんだろう」と思いました。ここまで伸びなかった人は初めて見たのでしょう。チューターは特になにも言わなくなりました。それもまた、精神的にやられました。

浪人を通しての反省

浪人を通して強く思ったことは必ずどこかで息抜きをするということです。一週間に一回は何時間ゲームをするとか料理をするとか友達とどこかに買い物やご飯を食べに行くとか息抜きをする必要があると思います。私は決めていたんですけど、「この時間のうちに他の人はこのくらい勉強できるだろうからまた、おいていかれる。
息抜きしたところでなんの意味があるのか。
」とかすんごい思ってました。

息抜きを全くしなかったせいで集中力はガタ落ちして成績もただでさえ酷かったのに更に落ち込みました。焦って更に休みの時間を減らしていました。頭がちゃんと働いてるとか思えないくらいひたすら勉強していました。でも、受験が終わってから振り返ってみると休憩時間が短い時ほど成績は伸びなかったなと思い、息抜きは必要だと思いました。

浪人を経て得たもの

浪人をして得たものはやり切ることの大切さだと思いました。どんなに出来が悪かったとしても途中で投げ出すことはせずに最後まで自分ができることをする。これが何よりも大切なことだとおもいます。

やり切るからこそ「自分には向いていなかったんだな。なにか違う方向で将来を考えよう」という思考に至ることができると思うのです。やりきらないと「あの時、こうしておけばよかった」とか「こうしたら行けたかもしれない」とか変な未練が出て来ると思うのでそれがないだけでもいいことなのではないかと思います。私は後悔だけはしたくなかったのでとりあえず、やり切りました。また、自分の限界です。


最後に言いたいこと

よく、友人に「国立を蹴ってまで浪人する覚悟を持てたよね」と言われますが、私はそのようには思いません。この浪人がなければ自分が合わない道に進んでいたと思います。浪人をしたことで自分に適しているのはやはり文系であり理系ではないことがよくわかりました。

高校の内容でキツイのなら大学に行ったらなおさら出来ないだろうと思いました。妥協しないことで見えてくる道はきっとある。私はそのように信じています。よく、負け組だと考える人がいると思いますが、そんなことはないと思います。受験戦争には勝てなかったかもしれない。それでも、諦めずに受験生として他の受験生と最後まで戦った自分を褒めてあげて欲しいと思います。それでも、なかなか出来ないことだと思います。納得のいく結果を出したわけじゃないので。

そうであったとしても逃げなかった自分を褒めてください。そして、今浪人している受験生や浪人を検討している方々、決して最後まで諦めないでください。全力を尽くして自分の志望校に合格できればそれでいいし、仮に結果が出なかったとしても必ず、そのことには意味があったと気づくときがどこかで必ずやってきます。自分はダメな人間だとか生きている価値がないとか決して思わないでください。最後まで戦ったあなたは本当に素晴らしいですよ☺

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