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ドンドンドンキの挑戦と進化:シンガポールで愛される日本発ブランドの軌跡

すっかりシンガポールでもおなじみになったDON DON DONKI(ドンドンドンキ)。初進出した時は、私はすでに移住しておりました。既存の日系スーパーはMEIDI-YAやISETANはありましたが、2強では競争が起こらず目新しさもなく価格も高いままでしたが、そこへ割り込んできたドンドンドンキが、シンガ在住日本人にどんなに有り難かったのが昨日のようでしたが、あっという間に15店舗になっております。
この記事はドンドンドンキのシンガポールでの軌跡を紹介したいと思います。

  1. 「ドンドンドンキ、シンガポール上陸の舞台裏:成功への道のり」
    シンガポール進出の背景や市場調査、初店舗オープンまでの経緯を解説。

  2. 「24時間営業の魔力:シンガポールで支持を集める理由」
    商品ラインナップや営業時間など、現地での成功の要因を深掘り。

  3. 「ローカライズ戦略の実践:シンガポールならではのサービスとは?」
    日本独特の商品に加え、現地のニーズに応じたカスタマイズの事例を紹介。

  4. 「ドンドンドンキが変えるシンガポールの小売業界」
    他の競合ブランドへの影響や市場全体の変化を分析。

  5. 「次の一歩は?ドンドンドンキの未来展望」
    シンガポールでの拡大計画、新技術の導入、または他地域への展開の可能性を探る。



1. ドンドンドンキ、シンガポール上陸の舞台裏:成功への道のり

2017年、ドンドンドンキ(Don Don Donki)はアジア市場への進出を果たし、シンガポールに最初の店舗をオープンしました。この日本発のディスカウントストアは、すでに日本国内でその独自性と豊富な商品ラインナップで成功を収めていました。シンガポール進出にあたって、現地の市場調査に時間をかけ、特に日本文化に親しみを持つシンガポール人や外国人居住者の需要に着目しました。
初店舗はオーチャード・セントラルに位置し、24時間営業という利便性を武器にシンガポール人の日常生活にすぐに溶け込むことに成功しました。「マルシェ」と呼ばれる飲食スペースを併設し、買い物と食事を同時に楽しめる点も特徴です。

現在の店舗数と所在地(2024年12月時点):

  1. オーチャードセントラル店:181 Orchard Road, Orchard Central, #B2 01-10/30/43 & #B1 15-29/K7/K8, S238896

  2. 100AM店:100 Tras Street, 100AM, #03-22 to 33, S079027

  3. シティスクエアモール店:180 Kitchener Road, City Square Mall, #B2-05/29/44/45, S208539

  4. ノベナスクエア2店:10 Sinaran Drive, Square 2, #B1-01 to 09, S307506

  5. クラークキーセントラル店:6 Eu Tong Sen Street, Clarke Quay Central, #B1-11 to 28, S059817

  6. JEM店:50 Jurong Gateway Road, JEM, #02-16 to 20 & #03-15 to 18, S608549

  7. ジェイキューブ店:2 Jurong East Central 1, JCube, #B1-12 to 17, S609731

  8. サンテックシティ店:3 Temasek Boulevard, Suntec City Mall, West Wing, #02-379, S038983

  9. チャンギエアポート店:78 Airport Boulevard, Jewel Changi Airport, #B1-224, S819666

  10. タンピネス1店:10 Tampines Central 1, Tampines 1, #02-25 to 30, S529536

  11. プラザシンガプーラ店:68 Orchard Road, Plaza Singapura, #B2-63 to 67, S238839

  12. グレートワールドシティ店:1 Kim Seng Promenade, Great World City, #B1-132 to 138, S237994

  13. ウォータウェイポイント店:83 Punggol Central, Waterway Point, #B1-12 to 15, S828761

  14. ビボシティ店:1 HarbourFront Walk, VivoCity, #B2-29 to 44, S098585

  15. チョンバルプラザ店:302 Tiong Bahru Road, Tiong Bahru Plaza, #03-115, S168732

計画中の新店舗:

  • ブギスジャンクション店:2025年3月オープン予定、200 Victoria Street, Bugis Junction, S188021

  • パヤレバクォーター店:2025年6月オープン予定、10 Paya Lebar Road, Paya Lebar Quarter, S409057

  • セラングーンネクサス店:2025年9月オープン予定、23 Serangoon Central, nex, S556083


2. 24時間営業の魔力:シンガポールで支持を集める理由

ドンドンドンキの最大の特徴は、24時間営業による「いつでも利用可能」なショッピング体験です。シンガポールでは、忙しい生活を送る多くの人々にとって、この利便性が大きな魅力となりました。さらに、食品、化粧品、家庭用品、さらには日本製スナックなど、日常生活に役立つアイテムから特別感を味わえる商品まで、幅広いラインナップが揃っています。
特に日本食品コーナーは、寿司や弁当、フレッシュなフルーツが豊富に揃い、シンガポール人の食文化に新しい価値を提供しました。


3. ローカライズ戦略の実践:シンガポールならではのサービスとは?

ドンドンドンキは、日本らしさを保ちつつもシンガポール市場に適応したローカライズ戦略を実践しています。例えば、現地の嗜好に合わせた商品やプロモーションを展開。
一例として、ムスリム人口の多いシンガポールでは、ハラル認証を取得した食品や食材を積極的に取り扱っています。また、現地の祝祭やイベントに合わせた特別キャンペーンを行い、消費者の関心を引きつけています。これにより、単なる「日本の店舗」ではなく、地域に根ざしたブランドとして認識されています。

シンガポール人の食生活への影響:

ドンドンドンキは、新鮮な日本食材や惣菜を手頃な価格で提供することで、シンガポール人の食生活に多様性をもたらしました。特に、店内の「マルシェ」では寿司やラーメンなどの日本食をその場で楽しむことができ、日本の食文化へのアクセスが容易になりました。これにより、日本食が日常的な選択肢として定着し、食文化の幅が広がっています。

シンガポール在住の日本人への影響:

在住日本人にとって、ドンドンドンキは日本の食材や日用品を手軽に入手できる貴重な存在です。特に、現地で入手困難だった商品や季節限定の商品も取り扱っており、日本の生活スタイルを維持する上で大きな支えとなっています。
パッケージ物や飲料品お酒類はラインナップが豊富で、生鮮食商品や肉魚のレベルもかなり上がってます。


4. ドンドンドンキが変えるシンガポールの小売業界

ドンドンドンキの登場は、シンガポールの小売業界にも影響を与えました。ユニークな商品構成、店内の活気あふれる雰囲気、そして24時間営業というモデルが、他の小売店にも変革を促しました。一部の競合店では、ドンドンドンキを意識した新しい商品ラインナップや営業時間延長を試みる動きが見られます。
さらに、消費者がエンターテインメント性の高いショッピングを求める傾向も加速しており、ドンドンドンキはその象徴的存在となっています。


5. 次の一歩は?ドンドンドンキの未来展望

シンガポールでの成功を背景に、ドンドンドンキはさらなる成長を計画しています。店舗数の拡大や、新しい立地での旗艦店オープンがその一例です。また、デジタル技術の導入による顧客体験の向上や、オンラインショッピングプラットフォームの強化にも注力していると言われています。
さらに、シンガポールを拠点に他の東南アジア市場への進出を目指しており、アジア全体で「Donki」ブランドの存在感を高めていく可能性もあります。


最後に

店名が「ドン・キホーテ」ではなく「ドンドンドンキ」である理由

シンガポールでは、既に「ドン・キホーテ」という名称の店舗が存在していたため、商標権の問題から異なる名称を採用する必要がありました。そこで、日本の店舗で流れるテーマソング「ドンドンドン、ドンキー、ドン・キホーテ♪」のフレーズにちなみ、「ドンドンドンキ」という名称が選ばれました。この名称は親しみやすく、現地でも広く認知されています。

ドンドンドンキは、シンガポールにおいて日本の食文化と生活スタイルを広める重要な役割を果たしています。今後の新店舗オープンやサービス拡充により、さらに多くの人々に日本の魅力を届けることが期待されています。

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