里見八犬伝→将軍。時は流れたな・・。
昨日、真田広之さんが「SHOGUN 将軍」でエミー賞の主演男優賞を受賞したというニュースを見た。「SHOGUN 将軍」は他にも作品賞、主演女優賞など全部で18部門で受賞を果たしたそうだ。
とても素晴らしい。
真田広之さんと言えば今50代に入ったばかりの私が若い頃、テレビや映画の主演をバンバン務める輝けるトップ俳優だった。
その後「ラストサムライ」に出演されて、何となく日本の作品では名前を聞かなくなった。ハリウッドでお仕事されているという話は時々耳にしたけれど、私自身がそれほど洋画を見なくなってしまったせいか、印象は薄れていってしまった。
それが、今年の冬~春にかけて「SHOGUN 将軍」が面白い、世界的にもヒットしている、と言う記事を目にするようになった。見たいな、と思いつつ、ディズニーチャンネルに何となく馴染みが無くて、先延ばしにしていた所、昨日の受賞のニュースを聞いた。(とうとうディズニーチャンネル契約しました!)
俳優として地位を確立し、日本にいれば誰もがその名を知っていた真田さん。「ラストサムライ」で評価されたとは言っても、ハリウッドでイチから立場を築いていくにあたり、プライドを傷つけられる事も我慢を強いられる事もたくさんあっただろうと思います。でも、演技力や身体能力と言った実力だけでなく、何か使命感のような目標があったから20年の長きに渡り着実にハリウッドでの知名度をあげ人脈を築き、現在に至ったのだろうと思いました。
そんな真田さんが、妥協なくホンモノを極めた「SHOGUN 将軍」と言う作品に注ぎ込んだ情熱、こだわり。
欧米の日本に対するイメージに迎合する事無く「これがホンモノなんだ。日本文化、時代劇はこういうものなんだ!」と言う気概を感じました。
作中の登場人物の哲学的な台詞などからは、今の現代に生きる私たちには、理解しずらい点もあるのかな、と思いましたが日本人としてのものの考え方、文化と言ったものを、考える事で時代がどんどん変わっていっても、かすかにでもつないでいける事が出来るのかもしれない、そんな意味でも若い方たちに見て欲しい作品です。あと、単純にカッコいいし、面白いしね。オープニング映像すごくないですか!!
「あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました」素敵なスピーチです。日本語で、伝えたい方々がいらっしゃったんですね。
あらためて、真田広之さんをはじめ、キャスト、スタッフの皆様おめでとうございます。そして素晴らしい作品をありがとう。
追記になりますが、私が初めて映画館で見た映画が「里見八犬伝」でした。親兵衛カッコよかったなあ。