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とある『∀』曜日の話

これは私が以前勤めていた病院での出来事です。
誰もいないコピー室に入りコピーをしていると、急に何枚も何枚も溢れるように白紙のコピー用紙が出て来て床にばらまかれて、床一面コピー用紙だらけになり、慌てて拾い集めて事なきを得たことがありました。
「えっ!このコピー機変だよ!壊れたのかな・・・」
と思い上司に報告したけど、なんの障害もないとの事。
一体何だったのか・・・。

又、夜勤の時トイレの入り口に立っただけで、自動洗浄するが如く水が流れ反応する個室があります。一番奥の個室だけが反応するのですが・・・。
又洗面所の鏡には自分の顔以外が映ります。
目の錯覚?・・・と思い二度見すると髪の長い女性の姿がそこに映っているのです!!!

一刻も早く立ち去りたいのでので何も見ないようにして目線を下に向けて手を洗いますが、去り際に残像が見えるのです!!!

他の人達に話しても、信用してもらえず笑われます。
時には「変な人」見たいな感じで見てくる人もいます。
「自分の顔の残像じゃないの?」
よく言われます。
でも、私の髪は「ショートカット」なのです・・・。

余りにも怖いことが重なるのでなるべく使わないようにしていたのですが、ある日、入らざるを得なくなった時がありました。

私は意を決してトイレの前に立つと例の如く水の流れる音が・・・。
「また始まった・・・。」
私はなるべく気にしないようにしてトイレのドアを開けました。

途端に電気が消え辺りが真っ暗になってしまったのです。
恐怖と闘いながら
「大丈夫、大丈夫!気にしない!」
と自分に言い聞かせていると、人感センサーが反応したのか急にパッと電気が付きました。
「ほら電気が点いた。気のせいだったでしょう?」
ホッとするにも束の間、又電気が消灯し弄ぶかの様に電気がゆっくりと点滅し始めたのです!!!点滅は次第に早くなり、私を弄んでいるかのようでした。

「もう止めて!勘弁してよ!!!」

私は思わず恐怖のあまり無意識に声を張り上げていました。
声に出してから暫く点滅していたかと思ったら、急に真っ暗になりました。

「そうだ電球の球が切れたんだぁ」

と無理やり思い込むようにして慌ててトイレから出て振り返ると、何事もなかったかのようにパッと電気が付きました。

私は怖さの余り一目散に事務所に戻り、同僚にトイレの人感センサーが壊れていなかったかどうか確認したのですが、誰一人として私と同じような体験をした同僚はいませんでした。
数日後に複数の同僚に同じ質問をしましたが、やはり答えは同じでした。

後日談がありますが、長くなりますので、また次の機会にお話しさせて頂きます。この度は私の体験談を読んで頂き有難うございました。


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