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本当は何を気にして働くべきか

仕事において気になることといえば評価だ。それが給料に影響するのは勿論だがそれだけではない。周囲に期待されて「この人は仕事ができる」だとか、「この人はすごい」などと思われたくない人はいない。これは人間の性だと思う。

では、会社の評価で重視されることは何かを外資企業と日系企業での評価の違いを参考に考えてみよう。

例えばあなたの仕事は工場でショートケーキを作ることで一日に100個作るのがノルマだとする。外資企業であれば100個作れば終わりだ。午前中に作ればそれで終わって帰れるし、すぐに100個作れるなら午後に来てもいい。逆に終わらなければ帰れないが、作れなかった分を翌日作ってもいい。但し、作れない日が続いたら給料が下がるかクビだ。がんばって120個作ったらその分ボーナスがもらえる。つまり成果で判断される。

反対に日系企業はこうだ。同じ時間に集合し、皆で準備運動なんかしてマニュアル通り同じやり方で作り始める。100個作れてもなんとなく定時までは残らなければならない。作れない人の分を代わりに手伝ったりもする。100個作れなかった人は作れるまで残業しその分給料が発生する。100個作れる人と作れない人で給料はあまり変わらないし、どれだけ作るのが遅くてもクビにはならない。場合によっては作るのが遅い人の方が残業分多くお金をもらう。つまり時間で判断される。

上記は極端な例だが、簡単にいうと外資企業では成果にお金が発生し、日系企業は"いる"ことにお金が発生する。また、日系企業はできる人の成果をできない人に分配しているといえる。

日本人はこの働き方に慣れすぎている。できたら終わり、できなければクビという外資系の仕組みをなぜか漠然と怖い感じている。

この日系企業の働き方の良くないところは、どんどん時間を切売りするバイアスが働くということだ。早く終わっても帰れないし、早く終わるとできない人の分を手伝うことになるので、働いているフリをしてダラダラ遅くやることになる。遅くまでいればお金が追加でもらえ、長くいるとなぜかがんばっているね!と評価される。まさに負のスパイラルだ。無論、さっさと自分の仕事を終えても同僚を手伝わず、早々に帰る人もいるだろうが、定時まではいなくてはいけないし、なぜか日本のコミュニティでそういう人物は空気を読まないヤツだと煙たがられ評価されない。そう日本特有の同調圧力だ。

FIREしたい人はこの時間の評価軸と同調圧力に満ちた働き方から卒業したい人が多いと思う。逆に考えると、まずはFIREせずとも時間による評価軸ではない仕事環境を探してみたり、同調圧力を無視して働くことができないかを真剣に考えてみるとよいかもしれない。

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