4%ルールでFIREできるか
FIREに興味を持つ人にはすっかりお馴染みだと思うが、「4%ルール」という言葉をご存知だろうか。S&P500の長期的な平均成長率7%からインフレ率3%を差し引いた4%をベースにFIREに必要な資産を年間生活費の25倍(1÷0.04)とするロジックだ。
例えば年間の生活費が400万なら資産が1億円あれば、資産の元本が減ることなく運用益だけで生活し続けられる事になるので、FIREのためには1億の資産を目指せばよいということになる。言い換えれば資産1億になればFIREできる状態ということになるわけだ。
つまりFIRE後は利回り7%をベースに4%はリターンがあるという前提でシミュレーションする人が多い。それはなぜか。
サルでもそのリターンが得られるからだ
昨今では当たり前に感じるこの4%ルールだが、意外と最近までは無かったように感じる。この4%ルールが多くの人達にFIRE(経済的自立による早期リタイア)をグッと身近なモノにしたといっても過言ではない。実はこれはFIRE後のシミュレーションにおいて「4%のリターンで計算しても大丈夫そうだ」という安心感ができたというだけであるのだが、FIREと4%ルールはセットのように語られていることが多いと感じる。
目標額も決まった!あとはその目標額を目指すだけだ!そう勇んでFIRE山を登り始めるが、既にシミュレーションしたことのある人なら分かる通り、この山は高い。FIREするための資産目標に辿りつくまで、つまりFIRE前は4%のリターンでは全然足らない。もう本当に全然足らない。しょうがないので7%と想定して、ものすごく節制しても目指す資産額にたどり着くのは数十年先だろう。最初はこれに絶望する。そう4%ルールというのはFIRE後のシミュレーションに使う数値なのだ。
ではどうこの山を登るのか。それは後日書こうと思う。