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あなたの周りにFIREしている人がいないのはなぜか

働くことの考え方について大きく二つのタイプ「働き続けたい人」と「できれば働きたくない人」がいるというのは以前の記事に書いた通りだ。

あなたがこれからFIREを目指す上で、そのことを誰かに話すとき、この2つのタイプどちらの人かを考えながら話をする必要がある。なぜなら仕事やお金に対する価値観がそれぞれのタイプによって大きく異なるからだ。

それぞれのタイプ別に、実際に話したと仮定してどういうことが起こるかを考えてみよう。例えば働き続けたい人にあなたが「FIREしようと思っている。」あるいは「FIREに興味を持っている」と打ち明けたとする。そうすると恐らく「働けるうちに働いた方がいい」「予期せぬことが起こった時、経済的にどうするのか」など否定的な意見を言われることが多いだろう。なぜなら彼らは働けるうちは働いて沢山稼ぎ、沢山使うべきだと考えているからだ。

逆に、できれば働きたくない人に打ち明ける場合、羨ましがられ、どうしたらFIREできるのか、あなたがどれくらいFIREを現実的に達成できそうかを聞かれるだろう。

つまり、前者の人には理解されず、後者の人には羨ましがられる。そして後者のうち何割かの人は、あなたがFIREを目指している、あるいはFIREしそうだということを更に別の人に伝えるだろう。

例えば考えてみよう。近所に平屋の大きな家があるとする。そしてその周りにはいくつかのアパートが建っている。そこには働いてなさそうな中年男性が住んでいるとしよう。あなたはその人のことをどう思うか?少なくともあまり好意的ではないなだろうし、近所にこのような人がいるということを誰かにに話すかもしれない。ただ考えてみてほしい。このいかにも不動産収入がありそうで地主っぽい中年男性は、謂わば生まれながらにFIREしている人なのだ。ひょっとしたらあなたが目指している姿かもしれない。

ここで大切なのは、前者の働き続けたい人たちから見て、彼らの生活レベルに対してあなたはあまり十分な経済力があるとは言えないかもしれないが、後者の人たちにとって、あなたはより高い経済力を持っている可能性が高い。

つまり現在語られているようなFIREはバリバリ働いて稼いでいる人からみるとあまり共感を得られない側面があり、逆に近しい価値観も持つ人達にはある種の妬みや噂のネタの対象になり得るということは知っておいて損はないだろう。

つまりFIREに関して身近に近しい価値観で共感を得られる人がいることは極めて稀であるので、人に相談したり自分の現状を話すことは難しい。だからあなたの周りにFIREしている人がいないかのように見えるのだ。

何よりの証拠にぼくがFIREしているのを知っているのは、身近な人には誰もいない。ここにいる読者の皆さんだけなのだ。

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