【恋愛小説】すれ違ってしまった恋 8話
別れてから何年も経って大切だと気が付いた…
それでも、いつか戻れると思っていた…
でも現実は厳しく、すれ違ってばかり…
過去の投稿はこちらから ↓
45歳~49歳
45歳
剣に誕生日メールを送ったら、また飲みに行こうと誘われた。
嬉しくて…また近所の居酒屋に行った。
剣は、いつものように…
ふざけて話をして来る。
それは、ずっと変わらない…
剣らしい…
剣が、楓の彼氏の事を聞いてきたから創の事を話した。
創は、優しい人だということ…
経済的にもしっかりしていること…
そしたら、「幸せになれて良かったな…」と剣は言った。
剣は、楓が元旦那のことで苦労したのを知っているから…
本当に…良かったなと言ってくれた。
剣は、彼女が出来たと言った…
相手は会社の事務員さんだと…
でも、自分の子供のことで嫌な思いをさせていると思う。
それが…申し訳ないと言っていた。
マンション代、養育費…で、結婚する余裕はないと言っていた。
お互いに、近況を話して…
ふざけた話もして…
深夜まで話は尽きなかった。
私達は、本当に友達になってしまったね…
46歳
6月…
楓の誕生日に剣からメールが来た。
剣が楓の誕生日にメールして来たのは初めてだった…
どうしたんだろう…
と思いながら返事を返した。
それから…
毎年、剣から楓の 誕生日にメールが来るようになった。
47歳
楓は、創と再婚した。
49歳
あれから二人で飲みには行ってない…
小学校の同級生の知らせがあった。
剣と話を合わせ行くことにした。
家の近くの駅で待ち合わせた。
会場まで一緒に行きながら…お互いの近況を話した。
剣と会うのは久しぶりだったけど…
剣は変わらない。
彼女とどうなったのか聞いてみたら
別れていた…
剣は、子供だけでなく…元奥さんともよく会っている。
それが…苦しくなったのか…
彼女は結婚したことがないらしく…
結婚できない剣は、悪いなと思ったらしい。
大人になると…
恋愛は、本当に難しい…
若い頃のように、簡単ではない。
同窓会では、クラスも違っていたし…
あまり話が出来なかったけど、私達は2次会も行かず帰ることにした。
帰りも、一緒に電車に乗って帰った。
剣は「今日、色んな同級生を見たけど、楓は若いな…」
と剣が言ってくれた。
そして最寄りの駅に着いたから…楓は「またね」と言って、電車を降りた…
家に帰りながら…
私達がもし夫婦になっていたら…同窓会に一緒に行ったのかな…
それとも、喧嘩して離婚してたのかな…
過去に戻りたいと思ったことも何度もあるけど…
そんなことはあり得ない…
もし…もう一度戻れるなら…
剣とちゃんと付き合っているそんな人生も見てみたい…
叶わない夢だけど…
そんな事を考えながら家路についた…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?