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練馬区役所へ生物多様性寄付、その意外な結末とは?

西東京市から練馬区へ引っ越してきて6年が過ぎた。練馬区民として私も街のために何か役に立ちたい

私は自然が好きなので生物多様性の寄付をすることにした

早速、練馬区の公式HPで寄付を探す

練馬みどりの葉っぴい基金が見つかった

そこには”えらべるプロジェクトで稲荷山の森コースなどが紹介されている

しかしどれも【緑】に特化しており、生き物の為の寄付先が見当たらない

みどりの葉っぴい基金を活用して中里郷土の森にビオトープを作ったそうだが、石神井公園の土地面積は約22.6ヘクタール

中里郷土の森は約2,500平方メートルと石神井公園より圧倒的に小さく、それなりの小さなビオトープだ

他に寄付先はないのか?問い合わせ先のみどり推進課にメールをしてみた。

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拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、私は練馬区民の●●●●と申します。
この度、貴区における生物多様性保全活動に貢献したいと考え、寄付をさせて頂きたく、ご連絡いたしました。

練馬区の豊かな自然環境を後世に引き継いでいくため、生物多様性の保全は喫緊の課題であると考えております。しかしながら、寄付先を探し、情報収集を進める中で、いくつかの疑問点が浮かびました。

  • 練馬区の生物多様性保全に関する取り組み: 東京都生物多様性地域戦略は策定されておらず、みどりの総合計画等に定められているとのことですが、具体的な取り組み内容が分かりづらい点があります。

  • 中里郷土の森ビオトープ: 練馬みどりの葉っぴい基金で紹介されている中里郷土の森ビオトープは、規模が小さく豊かな生態系を育むには不十分と感じています。

  • 生物多様性保全に特化した寄付: 植物だけでなく、昆虫や動物など多様な生物が生息できる環境づくりに貢献したいと考えています。
    練馬区の住民として、より効果的に生物多様性保全に貢献できる方法があれば、ぜひ教えていただきたいです。

  • 具体的な寄付先: 生物多様性保全に特化した団体やプロジェクトがあればご紹介いただけますでしょうか。

  • 寄付金の活用方法: 寄付金がどのように活用され、どのような成果が期待できるのか、具体的な情報があれば幸いです。

  • 練馬区の生物多様性保全に関する今後の展望: 今後、練馬区がどのような取り組みを進めていくのか、情報提供いただけると幸いです。
    貴区の貴重な自然環境を守り、より豊かな街づくりに貢献したいと考えております。お手数をおかけしますが、ご教示いただけますと幸いです。

今後とも練馬区の発展にご尽力されますよう、心よりお祈り申し上げます。
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そしてみどり推進課の返信

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●●●● 様

日頃から、練馬区の緑化行政にご理解とご協力をいただき、真にありがとうございます。
いただいたご意見について回答いたします。

1 練馬区の生物多様性保全に関する取組について
 練馬区では、東京都生物多様性地域戦略の行動方針を踏まえた取組を行っています。具体的には、公園や街路樹の整備、農地や樹林地の保全、憩いの森の区民管理などをみどりの総合計画(令和5年度改定)に定め、みどりのネットワークの形成を推進しています。
 また、清水山の森や中里郷土の森等の樹林地では、生き物に配慮した管理を進めています。区民団体が管理している憩いの森では、森の特性に応じた管理が進み、自然観察会なども行われています。
 引き続き、生き物の生息空間となるみどりの保全、創出に取り組んでいきます。

2 生物多様性保全に特化した寄付プロジェクトについて
 現在、練馬みどりの葉っぴい基金において、生物多様性保全に特化した寄付プロジェクトはありませんが、みどりの保全、創出など関連するプロジェクトの概要は、以下のとおりとなりますので、ご検討いただけますと幸いです。
(1)区民の森プロジェクト
みどりの拠点公園や特色ある公園の整備などに活用します。稲荷山の森コース、大泉井頭公園コース、こどもの森コース、早宮けやきの森コースの4つの寄付コースがあります。
(2)みどりの区民活動応援プロジェクト
憩いの森で清掃や樹木剪定、自然観察会などを行っている区民団体の活動を支援するため、管理活動で使用する用具の充実に活用します。

 この度は、生物多様性保全に関し、貴重なご意見をいただきありがとうございました。
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それっぽく見える返信メールだが、ツッコミどころが満載である。生物多様性地域戦略の行動方針が公園や街路樹の整備、農地や樹林地の保全、憩いの森の区民管理など?
(生物多様性地域戦略=たくさんの種類の生き物たちを、これからもずっと元気で暮らしてもらうために、私たち人間がどんなことをしていくか、という計画)

希少種や絶滅危惧種をはじめ生態系と生物多様性の保全に1つも触れていない。やっているのかいないのか?これではわからない

中里郷土の森は規模が小さく生態系を育むには不十分と言ってるのに推してくる(清水山の森も非常に狭い、約1.06ヘクタール)
他に保護区域を創出する気はないのか?

みどりのネットワーク=エコロジカルネットワークのことだろうか?説明が不足すぎて何のネットワークだか理解できない
(エコロジカルネットワーク=生き物たちが安全に暮らすための道のようなもの)


まとめ
ツッコミたいことは他にもあるが、私が言いたいのは

練馬区に限った話では無いかもしれないが、自然はかつて無いほどの勢いで喪失しているのでは?そう考える方が自然に思える

結局、練馬区に住む生き物たちのために寄付はできなかった。無論、諦めたわけではない

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