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義母とのなんでやねん!な日々。【レトロがお好き!?編】
それは結婚してすぐの出来事であった。
私は結婚してからすぐに、主人の実家の家業で働いている。
なので、義理の両親とも一緒に仕事をしている。
住まいこそ別なのだが、義理の両親と毎日顔を合わせていた。
そんなある日のこと。
仕事場で、義母が私が肩にかけているショルダーバックを見てこう言った。
『息子(主人)が前に使っていたバックが倉庫にあるよ。
丈が長いから、バック屋さんで補正してもらったらまだ十分使えると思う。明日持ってくるね。』
そう言って、私の肩から腰の長さを測り出した。
え!?
誰が使うん?
もしかして、あたくしですか?
私、別にバック欲しいとか言ってませんけど…( ゚Д゚)
そんな私の心情など知らず、義母は公言通り、翌日そのバックを持ってきた。
義母『いいでしょ?丈はやっぱり補正が必要だけど。』
見た瞬間あっとなった。
それ、私らが学生時代流行ったやつやん…(*´Д`)
確か、私が専門学校の時やったと思う。
やだよ、やだよー
そんなん使いたくないー(T_T)
義母『捨てるには勿体ないもんねー、結構いいでしょー』
そんなにいいんなら、お義母さんが使えばいいや~ん(T_T)
けど、言えない…
私は独身の頃に、自分用に働いたご褒美として、革のショルダーバックを購入して愛用していた。
それは、お店で一目惚れして買ったバックだった。
いつもは衝動買いなどしないのに、小柄な私でもいい感じに仕立ててくれる、品がありつつも、カジュアルな服装にも浮かないショルダーバックで、3万円とちょっと高かったが、絶対使えるから!と、自分へのご褒美として購入を決めた。
そのショルダーバックは結婚してからも仕事場にも、プライベートにも使っていた。
義母には私のこの三万円のショルダーバックがどう見えているのだろうか。
何故に補正までして、15年以上前の息子のバックを使わせるのだ(-_-;
翌日、主人も一緒にいる時に、また義母がバックの話を出してきた。
『確か○○の近くに、バック補正してくれるとこあったと思うから、今度の日曜に行ってみる。』
すかさず主人が言った。
『そんな古いの誰も使いたいくないやろー』
ナイス!♡
すると義母はちょっとふてくされた感じで、
『まだ補正したら十分使えるのに、捨てるにはもったいないもん、ねぇ?』
と私に同意を求めた。
私は思いがけないパスに、うんともすんとも言えず
言葉に詰まった。
もう、心ではこう叫ぶしかなかった。
義母よ、なんでやねん!
そして彼女は、その週末の日曜日に予定通りにバック屋へ『補正♪補正♪』と出かけて行ったのである。
ところが、その日以来、義母がそのバックの話を出すことは二度となかった。
どうやら、バック屋に補正の金額を尋ねたところ、想像以上に値段が高かったらしい。義母が自分の妹に電話で嘆いていたのを偶然聞いたのだ(´ε` )
彼女はそこまでの金額を私に出すのを渋ったのであろう。
私はすこぶる感謝した。