
退職してから開業までの道のり 磐田・浜松編
今回からいよいよ地元は磐田・浜松編です。
長きにわたってお伝えしてきた退職から開業までの道のりも残すこと数回。
「おっ。そんなの記事にしてたの。」
読んでくださる方いましたらまずは今までのシリーズからご覧いただければと思いますので、よろしくお願いします。
次なる目的地が決定。
とんとん拍子で決まる展開にワクワクドキドキ。
沼津での契約が満了日を迎える2週間前にわたしは今後についてひとつ考えを思いつきました。
それは「帰ってからもどこかの旅館にお世話になろう」でした。
そう思いついた理由がいくつかありまして、
1:旅館業楽しい、面白い
2:地域の事を自然とインプット・アウトプットして魅力に気づける
3:自宅離れも活用しながら、場所探しができる
4:多少なりとも資金の足しになる
このような理由から地元磐田・浜松に戻ってもどこか働かせてもらえる場所がないか派遣会社の担当の方に相談をし探してもらうことに。
面談しながら決めていきますが、金銭的な面よりも沼津を訪れて分かった、「地域の事を学べる環境があったらそれで十分」とだけお伝えしてお願いしました。
地元の魅力が言葉で説明できるかというと
「なんもないよ〜」「ジュビロ磐田かなぁ」を伝えるしか情報はとくにありません。そもそも知ろうとしていない、生まれ育った地域だからこそのマインドだから魅力にも気づけていないと思います。
ただ、それでは勿体ないですし、これからお店を構えるにあたって来てくださるお客様に魅力発信できたらいいなぁとも思うようになったので、地域の魅力に気づけるそのような場所があればと探していただきました。
知らせを待つこと満了日から1週間前。
「稲垣さん。もしかしたら休館明けでいいところが派遣さん受け入れてくれるかも」とご連絡をいただきました。
場所や業務内容、旅館のコンセプトを聞くと、
「こんなところで働けたら自分の思っていたことが学べる環境に違いない」
そうピンっときまして、ダメもとでエントリーをしていただくよう進めてもらいました。
急に訪れた知らせ。
沼津での契約が満了し、磐田に戻る当日。担当の方から
「稲垣さん決まりました」
「2月15日から大丈夫ですか?」
「えっ!ほんとですか!?」
「ちょっと待って下さいね。」
「あ、はい。お願いします!!!」
とんとん拍子に決まる面白い展開に「もちろん大丈夫です!!」の即回答。
「こんな展開ある?」面白さ半分、「即答したけど大丈夫かなぁ?」半分の変な感情になりましたが、「なるようにしかならん」スタイルで「大丈夫か」ぐらいで沼津をあとにしました。
2月1日の昼
最終勤務を終え、沼津を後にしてまずは実家のある磐田に戻りゆっくりすることに。
(せっかく東部にいて、15日からならどこか伊豆諸島のいくつか行こうか考えましたが、ちょっとドタバタな感じがあったので、どこも寄らずに磐田へ戻りました。)

ありがとうございました
磐田に帰ってきてからドタバタと嬉しい声
2月1日に戻ってきて、荷物を整頓しゆっくりしようとしたその束の間、
色々と整理することがあってそれをひとつひとつ整頓しないといけないハメに。
家を留守にしていた分、少しずつ片付けを開始。
それと同時に「陽介帰ってきた?」
のLINEが何件も!?
特に帰る知らせはしていませんでしたが、「そろそろだろ」の感覚で友人や知人がメッセージをくれ、「待ってたよ!!」「いつから施術受けれる?」
とイナガキを求める声を多くいただきましたw
「みんなお待たせ〜」「いつでもいいよ〜」のこちらも即返答。w
お待たせした分、これから本格的に事業として行おうとしている内容が少なからず誰かの必要とされる事であることを再認識して嬉しくなりました。
久しぶりに会う友人や知人とは施術対応しながら今まで経験してきた内容やこれからのことについて話をして磐田での活動も再スタートしました。
15日までは日々誰かしらの施術、そして作業に追われあっという間に日々が過ぎ去っていきました。
いよいよ始まる新天地でのお仕事

そして迎えた15日。
格好はなんでもいいとのことでしたが、TPOに合わせて気合いをいれる単純男の稲垣はちょっとかっちりした格好で、友人のコーヒー屋に立ち寄り旅館に向かうことに。しかし、あそこに行くとつい長居してしまうので、余裕もってたはずが時間ギリギリで旅館へ到着。w
どんな方達が待っているんだろうとちょっと緊張しながら駐車場に到着し、
「えっ?どこ入り口?どこから入ればいいの?」
恐る恐るゲストエントラスからヌルッと入室させていただきました。
場所は正解で、支配人を務める方がご挨拶をしてくださりその後は待機時間。
シーンとしたロビー。。。
「えっなんの時間?」
謎の待機時間にそわそわする稲垣w
同じ派遣さんらしき方がいらしてそこからは自己紹介と止まらないトークw
ちょっと温まってきたタイミングで担当の方が今日の流れを説明してくださり
スタッフルーム等バックヤードを少し案内してくれました。
そんな感じで、次々と紹介や説明が始まると思いきや、、、
「今日はこれで終わりです」
「ん?、、、」
「終わり?」「帰宅ですか?」
「はい。明日からが本格始動なので、あした11時にお集まりください。」
夜までみっちりガイダンス的なのがあると思ってましたが、着いて40分で帰宅。
いい意味で良かった〜と安堵。
スタッフの方とはチラホラ挨拶する程度で初日は終了しました。
今回お世話になる旅館は住み込みではなく、通いになるので、それがまたありがたくて、、、
施術受け入れをしながらやりがいあるお仕事ができ、店舗探しもできる好条件で磐田・浜松から再スタートがはじまりました。
初日を終えた次の日から教育係の方が色々と教えてくださり、期間が決まっている派遣に何を任せることができるかをしっかりと考え、伝え、業務に就かせてくださいました。

一緒に時間を共にした同士のFさんが言ってましたが、「ストレスなく働ける。皆さんがしっかり教えてくれるから気持ち的にすごく楽だった。」
おっしゃってました。
組織間、従業員間ではもちろん思うことや議論になることはあると思いますが、
外から入ってきた者からするととても丁寧に細かく、ダメはダメで伝えてくれる教育や誰に聞いても答えが返ってくる安心感がとても働きやすい環境を作ってくださいました。
「見て覚えるスタイルは慣れていますが、オペレーションがしっかりしているスタイルもいいことばかりだなぁ」とどの目線かわからない考察をいろいろしながら、
与えられた業務をしっかり丁寧に、雑が出ないように落ち着いてやろうを心がけ務めていきました。
初日から怒涛の日々を過ごし、できることも増え、スタッフの皆さんとは打ち解けてきて、旅館の業務も考えながら動けるようにちょっとなってきました。
旅館での業務や施術対応等、磐田に戻ってからも充実した毎日と目的だった地元の魅力についても徐々にわかってくる事が増えてきました。
笑顔包まれたBonFire イベント

旅館業務、施術対応の傍ら、地元でイベントの主催をしようという動きがあり、乗っかる事に。
開催しようと言い出して開催日が1ヶ月後。
やるならやりたいし、そうなったら動くメンバーが多く、
意見を出し合い、焚き火イベントをどのように楽しんでもらおうか考え作り込みました。
薪割りは特に大変だったとやってくれたメンバーが言っていましたw
本当にありがとう。
みんな仕事のある中、夜遅くまでミーティングしたり、準備したり。
自分も旅館での業務が終わったあとに遅いながら合流して手伝ったり、話したり。
みんな同じ感覚だと思うけど、どこか学生時代の文化祭っぽくて楽しくて。
疲れを忘れるくらい、楽しみでわくわくの好奇心が勝っていました。
イベント当日はお休みをいただき、焚き火イベントの準備。
用意したお手製のテーブルに焚き火台をセッティングし、消防の方に確認を経てイベントスタート。

写真からもわかる良い空間。
それぞれのブースで楽しい会話が聞こえ、スタッフ一同一安心。
「ただただ火を見る時間が何がいいの?」そんな声を聞きますが、
言わせて下さい、、、「それがいいの。」
スマホに支配されている現代人。
暇があればスマホ片手に何かを検索。
視野狭くなってません?

そんな皆さん私たちも含め、焚き火を通してボーっと火を眺める時間は
忘れかけてた癒しや会話を楽しむ時間、いい意味でリセットさせてくれる時間を自然と与えれくれました。
このオフラインが作り出す空間や人のつながりもまだまだ大切なことなんじゃないかと改めて感じて嬉しくなりました。
参加された皆さん素敵な夜をありがとうございました。
スタッフのみんなお疲れさま。
契約期間も残りわずか。延長も考え出した答え。
旅館での契約が1ヶ月がきり、嬉しいお声掛けで延長も考えていましたが、
自身の目的と合わない更新になるため、予定通り契約通りの満了を決意。
(決意も何もないですが、相当濃い時間と経験を積めたので惜しい思いがあったからこそ、その現実を決意したという表現でお伝えさせてもらいます。)
それが決まったからではありませんが、より一層限られた時間を大切にし、できる事での貢献はしたいと強く思うようになりました。
沼津でも同様でしたが、皆さんが本当に良くしてくれて、感謝感激涙ポロポロ涙腺崩壊状態でこの恩を返そうとできる限りのお仕事をさせていただきました。
月日は早いもので勤務最終日。
旅館を去る方がいる時は必ず全体集合がかかり、玄関で写真を撮るスタイルの素晴らしい会社で、派遣社員にもその時間を設けて下さいました。
事前にわかっている事だったので、スピーチ内容も練りにねってちょっとアドリブかまして感謝の気持ちをしっかり伝えさせてもらいました。
(当時思った感情を書き留め、話すことっていいなとこの記事を書きながらメモを振り返ってそう思いました。)
写真撮影も終え、業務に戻り、夕食サービス、片付けを終えて期間満了です。
「ここに来れて本当に良かった」
「たった2ヶ月と16日間が嘘のような充実感で満たされました。」
皆さん大変お世話になりました。
ありがとうございました。

旅館での契約が満了し、いよいよフリー。
考えてる暇もなく、個人の目的・目標だった開業に向けてのテナント探しが本格スタート。
磐田での開業を考えているので、テナント探しは大苦戦。
(今に始まった話ではないですが、ほんと大変。)
次回はテナント契約から開業までを一挙に報告。
クライマックスを迎える退職から開業までの道のり。
これだけお伝えできる内容があることに驚いている自分w
それでは次回もお楽しみにして下さい。
next ▶︎ 退職から開業までの道のり THE END.