夢の途中。
高校1年生、秋。
私は文系に進むことを決心した。
小説家になることを第一志望に、私は文学部に行こうと思う。
小説を書き始めたのは、中学一年生の時。
それから一年の空白ののち、作品の執筆を再開した。
はじめて完結させた小説は暴走族もので、文字数はなんと16万字以上。
その作品を『野いちご大賞』という小説コンテストに出した。その結果は、最終選考作品として選出。
それがきっかけで、私は今日まで執筆を続けてこれたと思う。
そして、中学三年生の時。
再び野いちご大賞に15万字にも及ぶ作品をエントリーした。その結果は、前回のときと同じで最終選考止まり。
自分の作品に何が足りなかったのか、はじめての時には分からなかったことがよく分かった。
そして高校一年生になった。
中学とは異なり、勉強が難しくなった。
私は元から感情の起伏が激しい性格で、高校生として生きる中で〝死にたい〟と思ったことが何度もある。だけどその度自分一人で乗り越えて、カウンセリングを受けながらせいいっぱい生きてきた。
今はだいぶ落ち着いていて、死を想像することもなくなった。
これまで一年に一度や二度しかコンテストに参加できなかった私が、今年は三つ目のコンテストに応募しようとしている。
これは成長と呼べるのではないだろうか。
結果発表待ちのコンテストは二つある。
そのどちらとも今年の十二月に結果発表で、受賞メールが届かないかとかすかな期待を抱いている。
私の活動拠点は『野いちご』で、ファン数ももうすぐで1500人を突破する。
いつも私を支えてくれる作家仲間やファンに、いつか恩返しがしたい。
そういう思いで私は毎日執筆をしている。
いつかその恩を形として渡せるように、努力を惜しまず頑張っていこうと思う。
まだ十六歳。だけどもう十六歳。
高校生のうちに作家デビューしたいという私の夢は、いつの日か叶うのだろうか。
いや、絶対、叶えてみせる。
そのために私は、今日も本を愛し、小説を書き、想像力豊かで優しい人間になっていきたい。