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DAO勉強会①
RooptDAOにてDAOメンバー主催の勉強会を行います!!
こちらは勉強会時に参考にするNoteです。
DAOの概要
Decentralized Autonomous Organization(約:分散型自律組織)の略。
DAOの概念が生まれてきた背景
共通の目標を達成するために組織を結成。手段として、運営を管理するため仲介者や中央集権的なリーダーシップを使わずに達成しようとする動き。
Web2⇒Web3
web2の世界では、
ユーザーはプラットフォーマーに対して多大な貢献をしているにも関わらず、そこでの金銭的リターンはほぼ実現できていない。
この課題感が顕在化し始めた2015年以降から急伸したブロックチェーン技術によりユーザーはデジタルコンテンツを「所有」できるようになり、また稼働に対するインセンティブの設計(スマートコントラクト)が可能になる。
これにより多くのブロックチェーンプロジェクトは、web3版のいわば株式である「トークン」を初期ユーザーや開発者に所有してもらい、その価値向上のための貢献モチベーションを引き出したのです。
https://note.com/shinkinjo/n/nbdcc0f6f3acb#eba335a4-27c9-4945-b7f4-adba305a4324
最初のDAO
![](https://assets.st-note.com/img/1674484995062-b5VF6Nh1gH.png?width=1200)
"ビットコインシステムはビットコインコア開発者によって提案、議論、承認、実装が行われ、この仕組みがDAOそのものであり、最初のDAOはビットコインといわれる."
![](https://assets.st-note.com/img/1674484992622-V1zgnV9Fpp.png)
The DAOが初めての機能したDAOとも言われる。イーサリアムのプロジェクトに投資するためのプロジェクトだった。
DAOの定義は様々
DAOの定義は意見が分かれるとこであり、理解が難しい。議論が混ざっている印象があるので、分けると以下のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1674484434530-KWsTIXUacw.png?width=1200)
①が独り歩きし、導入・理解がしやすい②が段々と広まり拡大していったようです。特に日本ではほとんどが②の現状となっています。
今回は、②を前提としてお話をし、DAOの定義に寛容な事例を基に紹介します。
DAOとは何か?
色々な形のDAOがあり、定義も様々。ほぼ全てのDAOにあてはまる定義を紹介します。
DAOとは、
①世界中の人々がオンラインで集まり、
②グループとして口座を共有し資本を管理する
③ソフトウェア(ブロックチェーン上)で実現される組織である。
https://youtu.be/Qnxykf88sTk
DAOの調査項目
CityDAOのファウンダーが作成したDAO Handbookを参考にして、今回の議論では、DAOを以下の設計要素を持ったものとして見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1674620704585-GuI8afmBQE.png?width=1200)
山古志DAO
新潟の山奥にある山古志村。過疎・高齢化に存続の危機に対し、NFTアートの販売と、DAO的運用にて地域活性化を図る。
初期売上:(41.4ETH/14,490,000円)
デジタル村民:1,037
※(2022年12月16日)
![](https://assets.st-note.com/img/1674493750803-8nYdjH7r82.png?width=1200)
①共通のミッション
多様で多才なデジタル村民によって山古志村を持続可能な村にする。
”立場や地位、物理的制約を越えて、「想い」に共感したメンバーがあつ
まり、自律的にアクションすることを目指す。”
②トレジャリー(資金)の集め方
錦鯉NFTアートの流通により集めた財源を事業費とし、地域活性化のために活用
錦鯉NFTは一次販売時:0.03ETH(約6,000円)
二次販売時:0.1486ETH(約26,000円) ※https://rio-blog.net/nishikigoi-nft-yamakoshi/
![](https://assets.st-note.com/img/1674487325865-usWvQ5z0VU.png?width=1200)
③議論や投票の権利/方法
トークン保有者であるデジタル村民とリアル村民は、山古志DAOの意思決定に参加可能
また、山古志地域を存続させるためのプロジェクトプランをデジタル村民より募集。公開ディスカッションを経て、デジタル村民が投票、上位のアクションプランに対しセールの売り上げの約30%(約3ETH)を活動予算として割り当てられる。
![](https://assets.st-note.com/img/1674489317551-lu6B48j5gi.png?width=1200)
今後は、より自律的な運営を目指し,今後の運営方向性を議論して整理する評議員制度の検討されているとのこと。
![](https://assets.st-note.com/img/1674489695633-83VH7J171v.png)
④ブロックチェーンの利用
Nishikigoi NFT(規格: ERC-721)はETHのチェーン上で取引されています。規格、スマートコントラクトの中身についてこちらの方が詳しく説明されておりました。
投票に関しては、Snapshotにて、Nishikigoi NFTのホールド数にウェイトをかけて投票を行っているようです。
⑤働きに対する対価
NFT売上の一部が、運営チーム、アーティストなどのステークホルダーにシェアされているとのことでした。
デジタル村民に対してのリワードトークンは、現在発行はされていないようですが検討の可能性もあるとのことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1674490739810-80Log1uTbm.png)
UniCaskDAO
ウイスキーは、利益を回収するまでの期間が長期のため、ビジネスのリスクが大きい。
ウイスキー樽の権利を小口化しNFTとして発行。
![](https://assets.st-note.com/img/1674493857389-hcJqLrJD7P.png?width=1200)
①共通のミッション
"樽を所有する喜びをすべての人に"
”UniCask DAOのコミュニティーにおいてその商品仕様を共に考え、決定し、コミュニティーの参加者には販売におけるマーケティングにも携わっていただく。”
②トレジャリー(資金)の集め方
ウイスキー樽の権利を小口化しNFTとして発行。NFTの所有者は、樽をボトリングした際に、ボトル詰めされたウイスキーを引き受けることができる。
Cask NFT、通称「Genesis Cask」⇒1口およそ40万円
Cask NFT(1/100の樽の所有権)⇒1口およそ5万円
![](https://assets.st-note.com/img/1674493659881-QTem0RRz2q.png?width=1200)
③議論や投票の権利や方法
DAOには、現在はCask NFTのホルダーが参加
⇒後にDAOトークンによる参加ができる仕組みを検討されているとのこと。
Cask NFTをステーキングor 二次流通したものを購入することで
DAOトークンを会得。
![](https://assets.st-note.com/img/1674494339092-toKAXtwlpX.png?width=1200)
生産者が仕様の候補を提示
⇒DAOメンバーが最終的に投票し決定
※ボトラー(瓶詰め業者)とのやり取りが、一般の方にとって行いにくい現状であることも考慮した仕組み
④ブロックチェーンの利用
最初に発行したGenesis Cask:Ethereumチェーン上
後に発行されたCask NFT:Polygonチェーン上
現在はCask NFTを保有している人に対して、1票ずつ投票する権利を付与。
将来的に、然るべき変数に基づいた投票権の重みづけを検討中。
また、Snapshotなどのツールの導入も現在開発中で、今年中に導入予定。
⑤働きに対する対価
ボトル製作に伴うウイスキーやドライグッズの選定に関する投票に、協力してもらっているとのこと。
⇒DAOトークンによる報酬を検討中。
貢献度によっては、瓶詰めされた樽の一部と引き換えることができることを検討中。
![](https://assets.st-note.com/img/1674622882042-Q2OU17E4lC.png?width=1200)
※不明な点について、運営のHondaさんより、回答頂きましたありがとうございます!
他のDAO事例から学んでみよう!!
本日、メンバーの方から共有いただけるかもと伺ったDAOの一覧。
Bankless DAO
Creative Hub
HENKAKU DAO
NEO TOKYO PUNKS DAO
NTP