Fat Protocol理論は本当に証明されたのか?
概要
スタートアップが資金調達の手法としてエクイティからクリプトに市場が移って行く中、VCの分散化を目指したIDOプラットフォームとファウンデーションをDAOで設立を目指すDAOLaunchというプロジェクトをグローバルに展開しています。
こちらの記事は元VCで現在DAOLaunch運営メンバーの一人として、2月からインドにて市場開拓を行っている【crypton(クリプトン)】が翻訳した記事を転載、注釈を入れかいつまみまとめながら共有します。
原文で読みたい方はこちらからどうぞ
私自身レイヤー1の活躍を目の前にしてFat Protocol理論は証明されたと思っていたのですが、レイヤー1至上にまったをかける記事がありましたので、こちらを読んだ感想とまとめの記事になります。
記事の中に出てくるレイヤー1は国であり政府の様なものであり、アプリケーションが道路やルール、商業施設と例えられています。ロシア・ウクライナ情勢をみていてレイヤー1である国が方向を失うとアプリケーションが成立していかなくなっていこうとしている事を日に日に戦況が悪化している中、肌で感じます。
併せて、戦国時代の名将・武田信玄の残した言葉「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」を思いだしました。
ロシアのプーチン大統領、ウクライナのレゼンスキー大統領にこの言葉がそれぞれ相対的に当てはまるのではないでしょうか。
早く事態が鎮静化し、平和になる事を望みます。
余談でした。
Fat Protocol理論
前回のクリプトに携わるなら押さえておきたいFat Protocol理論とは? の続編ですので、まだの方はそちらの記事を先にどうぞ。
レイヤー1とアプリケーションの相関関係
2022年2月現在、ゲーム、メタバーストークン、web3、DeFiの各分野ではトークン価値が急速な上昇を続けている。
しかし、これらの上昇はSOL、AVAX、LUNA、BNB、ETHなど2021年史上最高値を更新したレイヤー1のスマートコントラクトプラットフォームに比べると見劣りする。
レイヤー1プロトコルトークンの価格パフォーマンスは、他のセクター(一部のNFTやゲーム資産を除く)を大幅に上回っているだけでなく、2021年初には合計でビットコインの20%未満の価値しかなかったにもかかわらず、通年での時価総額の増加はビットコインを上回っていた。
このデータは説得力があるが、まだファットプロトコル理論は証明されていないと感じる。
レイヤー1の評価額が異常に上昇しているのは、実際の価値とは関係のない以下の4つの理由
1. 個人投資家や伝統的な投資家のシード期全バリ戦略
2. VCのTAM重視のポテンシャル投資
3. 1&2の理由による大量の資金によるマーケティング
4. 多額の投資を使用したトレジャーを使ってエコシステム開発ファンドやインセンティブプログラム(資金自体はまだ意味のある形で展開されていない)
レイヤー1のブロックチェーンには明らかに価値がありますが、これまでの価値のほとんどは(デフレ力のあるETHやLUNAを除いて)、評価できない、つまり天井がない。ロングショット投資(低確率で大規模なアップサイドがある)には魅力的だが、最終的には、ブロックチェーン上に構築されたアプリケーションの総体が、プラットフォームそのものよりも大きくならなければいけない実際、ETHが時価総額$25B、TVL$10Bを達成した頃(2020年夏)、最初に成功した消費者向けアプリ(DeFi)が普及し始めた。 DeFiトークンはブームになり、その後の9カ月間でETHを~7倍も上回る結果となった。その後、Ethereum上に構築されたゲームやNFTのアプリ(およびトークン)が次に相対的に繁栄し、ETH自体に対して大きなアウトパフォーマンスを示したこれらのレイヤー1は、上昇した時価総額を維持するために、いくつかのキラーアプリを成功させる必要がある。
アプリが実現しない場合は、ICP、EOS、ZIL、XTZなどの期待外れのレイヤー1プロジェクトで見られたように、レイヤー1は苦戦する可能性が高い。
デジタル資産におけるレイヤー1のブロックチェーンの優位性は、最大の銘柄がアプリケーションではなく、ネットワークやエコシステム(FB、AMZN、AAPL、GOOGL)であるという株式のそれと同じ仕組みである。
・アマゾンの全ストアの時価総額>AMZN
・IOSにあるすべてのアプリの時価総額>AAPL
・ブロックチェーン上のすべてのアプリの集合的な大きさ>レイヤー1
になると予想できる。
株式と同様に、デジタルアセットのアプリケーションは、交換媒体、道路のルール、セキュリティを提供する政府(レイヤー1)に依存しています。基本的には、レイヤー1のブロックチェーントークンは国を表していますが、その国に何千もの店舗、レストラン、学校、住宅がない限り、国自体が無価値になってしまうということです。例えばアメリカでは、広義のマネーサプライは$約20Tの価値があるのに対し、株式資本は$50Tです。そしてその比率は、政府(レイヤー1)がそのネイティブアプリにどれだけの価値を提供しているかによって変わるはずです。
結論:Fat Protocol理論は非常に収益性の高い、時代を先取りしたアイデアでしたが、これまでこれらの投資が投資家にとってうまくいってきたのは、必ずしも価値の獲得ではなく、代替となる投資先がないことや、アプリケーション自体の牽引力が不足していたことが大きな理由と考えられる。
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