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父親断絶のその先に…

嫁は次女のパニックを見て今後の面会交流の条件を出してきた。

その1 長女は離婚成立後に会わせる

その2 次女はある程度年齢を重ねるまで会わせない

呆れて言葉が出ない。

もはや僕が子供にとっての存在が如何なる物なのかそんな事は全く関係のない理由で親子断絶を図ってきた。

おそらく僕と会うとパパと居たいと泣くから泣かない年齢になるまで会わせたくないのがミエミエだった。

冗談じゃない!こんな事がまかり通るなんて世の中おかしい!僕は怒りが込み上げてきた。

しかし子供がこっちに居ない以上は立場としては凄く弱い…

会わせてくださいと定期的に裁判官や調査官には訴えかけて嫁のLINEにも会わせてくださいとだけ打ち込んだ。

実はここは一応作戦があった。

嫁の面会交流の寛容性が全くない事から調査報告書の長女の気持ちは今すぐに会いたいという気持ちなのに特段の理由なく親子を断絶しようとしてますと主張した。

これで嫁に監護者指定されたら子供の願いは叶わなくなるのが想像できます!とも主張した。

審判の時はいつも悔いを残したくないのであらかじめ文字に起こして独り言のように練習した。たかが練習なのに独り言でも自然と熱が入るのだ。

3回目の審問にて結審した…

判決は1ヵ月半後。

長い…長すぎる…

もちろんその間も面会交流の目処は立っておらず僕も母も父も実家の中では抜け殻の様に悲しい気持ちを味わっていた。

僕だけじゃなく母も毎日寝れず途中に何回も起きては放心状態で本当に見ていてかわいそうだった。

お母さんごめんなさい

また母も僕が命を絶ったりしないかと心配していたと最近よく聞くようになった。

そんな中で日本はコロナ禍という最悪の事態になっていく。

当然僕は娘達はどうしてるんだ?と思い調査官に電話をした。

僕「コロナという事で長女はどうしてますか?」

調査官「確かに心配なので電話してみます」

嫁に迅速に連絡を取ってくれた。

結論は長女は学童に行きたくないから1人で留守番させている。嫁の会社に連れてきて良いにも拘らずだ。

僕「それは危ないんじゃないんですか?」と訴えた。

何かあってからでは遅いのに簡単に留守番を選択する嫁が信じられなかった。

娘を心配しながらも特に土日は憔悴していた。

ショッピングモールなど行こうもんなら家族連れを見ては悲しくなる。

「パパ〜おんぶ〜」

「パパ〜」

娘達の姿がリンクする。

そうだ、判決でもし負けたら2度と会わせてもらえないかもしれないんだ…

判決日が近づくにつれ心臓がバクバクする。

のん、ゆい パパは会いたいよ…

              つづく

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