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即時抗告勝利への道

原決定確定後お互いに判決を知った次の日から起算して2週間以内に即時抗告をする。なければ原決定が確定する。

家庭裁判所での子の引渡し審判は終了したので離婚調停へと移行した。

とはいえ、嫁が即時抗告をしてくる可能性もある上に娘達はまだこちらに帰ってきたわけではないので離婚調停といえども話は並行線を辿る。

婚姻費用が正式ではなく仮に決まってる状態であった為に婚姻費用が正式に決まり裁判官の立ち合いの元に宣言された。

当初の婚姻費より減額となった為に嫁にしてみれば誤算だったと思う。

僕は嫁が即時抗告をしてくるという前提でこれからの事を考えていた。

審判の時は頑なに娘達に会わせなかった為に敗訴している今なら面会交流に応じるのではないかと考えていた。

その考えは見事に的中した。

嫁「今週にでも子供達に会わせたいと思います」

面会交流の寛容性のなさで負けた嫁はここで寛容性を持ち2審で主張してくるだろうと思っていた。

兎にも角にも娘達に会える…

僕はホッと胸を撫で下ろした。

それから1週間程経過したある日、嫁から即時抗告があった事を家庭裁判所から告げられた。

予想通りではあったが気分が良い物ではない。逆転判決となるには難しいとはわかってはいるけれど気が気ではなかった。

そして4月某日に娘達と5時間だけの面会交流を楽しんだ。

娘達は偶然にも僕が別居時から読み始めた鬼滅の刃にハマっていたのだ。

近所のショッピングモールで鬼滅の刃のグッズを買ってあげたりギュッと抱きしめてくれたり僕の裁判で疲れた心を癒してくれた。

「のん、ゆいありがとう」

帰りは長女が泣いてしまったが不利になるわけにはいかなかったので葛藤をしながらも快く嫁に引渡した。

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生憎4月はコロナが最大に蔓延していた為に高等裁判所から答弁を求められたのは5月中旬であった。

答弁書を眺めながら僕は悩んでいた。

「素人の僕が答弁書を書いて逆転されたらどうする?」

娘達の為に負けられない、しかし万が一ひっくり返ってしまったら?

不安の波が押し寄せ心が潰されそうになる。

「弁護士に相談するか?」

これまで僕は弁護士を付けていなかった。

連れ去られた人は勝てないとわかっていたからだ。しかし2審となると話は別である。

僕は弁護士に相談をお願いして2審を戦おうか今の段階ではまだ迷っていた。

              つづく





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