ディオバン事件の問題点はズレている。薬の作られる裏側
薬を無くす顧問薬剤師、伊庭聡です!
今日は『ディオバン事件』について書きます
ディオバン事件って?裁判に?
薬を作るときに、
【簡単にデータ改ざん、捏造】
はできてしまう
という証明となった事件です
以下事件について
12年に京都大学医学部付属病院の医師だった
由井芳樹氏が
「ランセット」に投稿した指摘です。
ランセットとは非常に質の高い医療雑誌のようなものです
それにより、
統計的にあり得ない血圧の変化があることが発見。
どんなデータかというと
ディオバン治療群で
JHSでは脳卒中、狭心症などが39%減少
KHSでは45%も減少するという驚くべき結果となり
「ランセット」などの国際的な医学雑誌に掲載。
これをもとに、ディオバンは販売プロモーションにうつったのです
つまり、ディオバンはめちゃくちゃ効果ありますよ!と
以下は裁判の記録からです。
問題になったディオバン関連の5つの臨床試験では、
いずれも元社員が統計解析に関与していましたが、
論文では
社員であることを隠して
「大阪市立大講師」
という肩書きが使われていました。
この時の裁判では、時効の関係でKHSのサブ解析論文に関しての不正操作と、それによる誇大広告の有無が争点となっています。
被告は、ノバ社と元社員です。
検察側は、元社員の自宅から押収されたUSBメモリに残っていたデータの中に
『実際には存在しない架空の症例45例』
が発見されたことを証拠として提出しています。
これに対して、弁護側は
「参加医師たちが結果を改ざんした」
との供述証拠を提出し、
「改ざんは医師たちによるもの」
と主張しています
元社員が統計解析を行ったことは間違いないのですが、
「すべて医師の指示によるものであった」
というわけです。
一方、改ざんした医師は
「ノバ社が資金提供している研究なので、やる以上はディオバン有利の結果を出す必要がある。教授の望むデータを提供すれば、人事で優遇されると思った」
と証言しました。
ここでも【お金】ですね。
ディオバン事件のおかげでニュースになるレベル
この裁判の流れから
メーカー側も、医師側も不正を認めています。
むしろ、不正前提で、悪いのはどっちだというくだらない論争をしています。
ディオバンに心臓に対しては、効果は無いのに、信じて飲み続けた患者さんは全く話に出てきません。
そう、ディオバンで、健康被害は起こらなかったから・・
この時、とある製薬会社の役員と話をしましたが、こういった改ざんや、論文に実際関わってない人の名前を借りる(大学教授など)といったことは、行われていると、おっしゃってました。
参考までに実際に関わった大学では
滋賀医大同窓会誌79号pp3-4 ディオバン事件について触れています
http://koikai.org/coto/igaku/no79.pdf
ディオバンみたいな、事件になった、こういった薬
当然、今も販売されています。
そして、こんなのは氷山の一角です。
効果のある薬は存在してますが、こういったお金儲けのための薬があるのも事実です。
真実を知ってください。
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