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『カーイ・フェチ/来て踊ろう~日本におけるセネガルのサバールダンス実践』(春風社 2024年)

こんにちは。
セネガルについてのおすすめ本シリーズ第一弾は、セネガルのダンス「サバール」に関する本の紹介です。

菅野 淑
『カーイ・フェチ/来て踊ろう~日本におけるセネガルのサバールダンス実践』 春風社 2024年
http://www.shumpu.com/portfolio/982/

セネガルの国旗カラーと踊るダンサーの姿を現した装丁


かく言う私、菅野が執筆した本ですので、手前味噌でお恥ずかしいのですが、簡単に内容を説明したいと思います。

このブログ内の「セネガルの文化あれこれ~ダンス編①」「同~ダンス編②」でも少し触れてきましたが、セネガルの沿岸部を中心に踊られるダンス「サバール」は、今や、海外の人びとをセネガルに惹きつける魅力のひとつとなっています。
日本人も例外ではありません。
数こそ少ないけれども、毎年十数名ほどの日本人がセネガルに短期~長期間渡航し、現地でサバールダンスを学んでいます。

本書は、ダカールと日本国内の双方でおこなったフィールドワークを基にしています。
前半は、サバールダンスやサバールの太鼓の歴史、それらの担い手、ダカールで開催されているダンスイベントの実態などを描いています。
後半は、日本にサバールダンスがもたらされた経緯とその後の展開を、ひとりの日本人サバールダンス実践者に注目し、その活動実践から明らかにしています。

本書の中心は、日本人であり、日本人がサバールダンスを踊るようになった背景とその後の展開が主となっています。
言わば「よそ者」である日本人が、異文化であるサバールダンスを実践することは、時にさまざまな困難に遭遇します。
褒められることもあるけれど、多方面からの批判的な意見に晒されることも少なくありません。また、人間関係や金銭トラブルなど、頭を悩ませる事象に巻き込まれることもあります。
日本人のサバールダンス実践者らは、そうした困難をうまくやりこなしつつ、常にセネガルやその文化、サバールの担い手への敬意を抱きながら、実践を継続しています。

ちなみに…
セネガル勉強会のメンバーも、本書の紹介文を書いて下さっています。
本書と合わせて、ぜひご一読ください。

☆阿毛香絵さん
図書新聞 2024年6月15日(土)
※読むには、会員登録が必要です。
https://toshoshimbun.com/news_detail?article=1717658027351x140365925227692030&fbclid=IwY2xjawF9lORleHRuA2FlbQIxMAABHdMcD_h7tU52vM-nBl64ZyynKJnyCCkLvX__NlBw7BhIN5cLX6-CfXPmWQ_aem_kanlGIx7yjAzXGFogxHcrw

☆池邉智基さん
NPO法人「アフリック・アフリカ」HP『アフリカの社会や文化を学ぶ本』
https://afric-africa.org/japan/books/books188/?fbclid=IwY2xjawF9kgpleHRuA2FlbQIxMQABHWuP7raT00Oh8qWUHP2aTG3YfmHylNbpMEyDpGrWgI_X_5eSsyAJbzghtw_aem_Ixf6OR5cPg6XzeHO-_iyUw)

(文責:菅野)

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