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オペラ「魔笛」 鈴木優人×BCJ×千住博

連休前の冷たい雨の一日、皆様いかがお過ごしだったでしょうか?

私は久々のオペラ鑑賞に行って来ました。
36年ぶりかな、と人には話していましたが、よくよく勘定してみると38年ぶりでした。
38年前はNHKホールに「マノン・レスコー」を観に行っていました。

めぐろパーシモンホールは多分初めての劇場・・・・・もしかすると高校時代に別の名前の施設に行ったことがあるような気もしますが???

特別イベントは明日。
今日ではないのです――残念ではありますが。

会場に入ると公演プログラムがもらえます。
クラシックの公演に行くとパンフレットがフリーなので驚きます。
ミュージカルでは購入だし、かさばるので後々「どうしようか?」なんていう事態が生じたり。

キャストはこんな感じ・・・・・

千住博さんが美術を担当しているて、シンプルな舞台装置ながら効果的な映像と重なって、見応えのある舞台でした。

魔笛は数少ないオペラ体験を既に有する作品ですが、感じたのは「オペラ」って字幕で観るのに丁度いいのかも知れない、なんて。
実は以前に(中学か高校時代)観たときは日本語だったけどストーリーが分かりにくく混乱したまま終わってしまいました。
既に車田さんの動画でストーリーをおさらいしていましたが、そうでなくともドイツ語と字幕の組み合わせの今日は理解しやすかったです。

詳しくないので、あまり偉そうに言いたくないのですが、字幕でさらりと訳してあって、後は美しい歌唱のせめぎ合いやハーモニーを楽しんでいられる余裕が良い按配でした。

なんというか、オペラの発声と響きで歌い合わされると、不思議なことにパッションに響いて来ちゃうんですよね。
だから「夜の女王」はヒールだけどみんな好きになっちゃうでしょ。
それに一番幸せなのはパパゲーノとパパゲーナが結ばれる下り。
あそこも感情にグッと迫る場面。
ストーリーのメイン以上に見どころになるから、カーテンコールでも拍手はひときわ大きくなります。

指揮者の鈴木優人さんは、パパゲーノの鈴を打ち鳴らす場面になると指揮台から異動してグロッケンシュピールを弾きながらの指揮になります。
この場面が見どころの一つでもあり、鈴木優人さんらしいところでもあって、楽しかったです。

鍵盤付きグロッケンシュピール

最近はミュージカルについては新作を追うのに疲れてきていて(しかも新作は玉石混淆だし)、こんな感じに安心して出かけられる名作オペラも良いなぁ、としみじみ感じたりしています。

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