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【HEART STATION「Fight The Blues」宇多田ヒカル歌詞考察】

《歌詞》

We fight the blues
くよくよしてちゃ敵が喜ぶ
男も女もタフじゃなきゃね

明るいニュース聞かせてあげる
笑う門には福来る

女はみんな女優
か弱いフリして めっちゃ強い
それでも守られたいんです

We fight the blues
憂鬱に負けそうになった日もある
流した涙は ぼくの自由
We fight the blues
くよくよしてちゃ敵が喜ぶ
男も女もタフじゃなきゃね

金じゃ買えない
目には見えない
答えはメンタルタフネス

期待をされて プレッシャーすごい
それでもやるしかないんです

We fight the blues
調子の悪い時は深呼吸
こらえた涙は ぼくの一部
I hate to lose
鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス
今宵もファイトのゴングが鳴る

We fight the blues
憂鬱に負けそうになった日もある
流した涙は ぼくの自由
We fight the blues
くよくよしてちゃ敵が喜ぶ
男も女もタフじゃなきゃね


《考察》
we Fight The Bluesのweで、ただ相手を励ますのでは無くて、宇多田さん自身も戦っていることを表現していて、この辺が宇多田さんらしいなと感じます。また、「相手に打ち勝て!」では無く、「自分に打ち勝て!」というメッセージが曲全体から伝わってきます。僕はタフさは中性的なものだと思っていましたが、「女はみんな女優 か弱いフリして めっちゃ強い それでも守られたいんです」という歌詞から、タフさは男らしさの現れでもあるのかなと思いました。(※男も女もタフじゃなきゃねと歌っていますが)「流した涙は ぼくの自由」のぼくという表現はタフさが男らしいさである事の表れだと思います。また、タフになっていく過程は青年のイメージでピッタリだと思います。「流した涙は ぼくの一部」と比較してみよう。「ぼくの自由」の方は、泣くという事は感受性が豊かになる事、つまりは、憂鬱さとガチンコで向き合うというよりかは感情を相対化して、憂鬱を無力化することで自由になる事を意味しているのではないかと思います。それに対して「ぼくの一部」の方は、憂鬱と自分と向き合って憂鬱に耐性をつけていくイメージです。宇多田さんの凄いところは、世の中は勝ち負けが決まる残酷さがあるよと教えてくれているのに、説教くさくならないところだと思います。この曲に限らず、宇多田さんの曲はエンパワメントに溢れていて素敵です。

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