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エリア調整録"アドバンスよりもゼナークを使った日"
負けました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
追記
(身内にこれを見せたら「もっと文章を書け」と言われたので書きます。)
というわけで、今回僭越ながらエリア予選のジャッジ大会の方にカバレージライター枠で参加させていただいた。
正直、メールが来た時は本当に目を疑った。
いつも自分のことを「全国に出れる人間ではない」と思っている人間ではあるが、せっかくの機会だということで参加の意志を送信した。
ただ、自分はこれを送った時"フォーマット"を全く理解しておらず、神結さんから言われてやっと2ブロックをやることを理解することに。
というのも自分はエリア予選に出たことがないどころかエリア予選をやってた時代にデュエマを全然やっていなかったプレイヤーだったためエリアの知識すら皆無。
それによってここで1つ問題が浮上。
2ブロをやったことがない。
つまり環境も何一つわからない状況。
そう実感した11月頃、とある知り合いに連絡することに。
その男の名はキヒデア(元ブライゼ)さん。
直近ではGP2024.2ndオリジナルでベスト16に入ったり、今年だけでCS3回優勝するほどの実力者で、デッキビルダーとしての側面も持つマルチなDMPである。
その人に自分は一言告げた。
「プレジール、練習することになったかも」
実はその会話の半月前、彼からとあるリストが送られていた。
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ヒデさんが店舗予選でエリア予選の権利を獲得したクローシスプレジール。
これを一目見た自分の感想は「回したい」だった。
しかし、当時は2ブロとは無縁だから回す機会が少ないだろうと思っていたこととGP調整でバクオンソーをひたすら回していた時期だったことが重なってこのリストはそのまま勝手に自分の中で流されていくものだと思っていた。
しかし、これを使う時が来てしまったのだ。
とりあえず自分はこの時できる限りこのデッキに入りうるカードをひたすら揃えた。
しかし、この時は調整に本腰を入れているという訳でもなかった。
というのもこの時はまだ11月の話であり、王道編第4弾「悪魔神、復活」発売までは1ヶ月ほど間がある状況。
この時やってたことは、プレジールというデッキの使い方を抑えておくための練習ぐらいだった。
初めて2ブロ触って感じたのは、マジックは強いけどそれ以上にジャイアントが意味わからんぐらい強過ぎること。
「キゴ立ててたら勝てる」なんて戯言は過酷な2ブロ環境には通用しない。新弾が発表される前はそれをひたすらに思い知らされた期間だった。
何回「ジャイアントどれだけ強い?」ってなったか。
そう唸りながら回してたリストはこちら。
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この2ブロ調整がどこに着地するのか一抹の不安を感じたのも束の間、「悪魔神、復活」にてこの環境を全て破壊する新たな鬼札が姿を現す。
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とんでもなくわかりやすいバグカードが来てしまった。発売前にプロキシで少し回したが、言われる前からこいつが環境の中心になるだろうなと確信してしまうレベルで強かった。
ただこのパックにおいては個性的かつ強力なカードが多数収録されていたため環境がどうなるかすら全く見えなかった。発売当時はエリア代表の最中というのもあって情報もしっかりとは回らない。
そんな中で自分は4つのデッキを組んで回した。
一応この時点からプレジールを使う気満々ではあったが、本当にプレジールが勝てない時に保険として選択肢を増やすためである。
・プレジール(アサルト型・ゼナーク型)
・アグロマジック
・ターボマジック
・赤緑ゼニス
これが自分に与えられた選択肢だった。
正直どれも回してて面白く、尚且つ基本的に1つの山しか触らない自分にとって同時期に複数の山を回す経験がめちゃくちゃ新鮮で楽しかった。
そんな中、新弾前の環境で行われた九州エリア代表戦ではコンプゼナーク採用のクローシスプレジールが優勝されていた。
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このデッキのイカリノアブラ+ゼナークというパッケージがコンプ対面以外のどのデッキにおいてもかなり刺さりやすく、相手の盤面に干渉する点においてコンプを採用する理由としてかなり適している。そしてそのコンプ対面にはフミビロムで対抗するという構築である。
自分もアブラ+ゼナーク型での構築は少し模索しており、その完成形がエリアで優勝したのに加えて環境を席巻していたことはかなり自分の中で注目していた。
そして新弾調整をする中で常に考え続けたことがある。
"ゼナーク型のプレジールにジャオウガを共存させる"
自分は新弾発売前からジャオウガをプレジールに入れて構築を色々模索した。
最初はアサルト型の構築から着手したものの…
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「ジャオウガ視点での噛み合いが非常に悪かった」ということになってしまった。
というのもこのデッキは2コス→コルフレの動きでプレジール+呪文を揃えて4ターン目に盤面を広げるデッキなのだが、ジャオウガ視点で考えた時に2→3を全部クリーチャーで動かないとまず4ターン目には出て来ず、面を広げた後に出しても十二分な打点を作れる保証は無い。
しかも結局ただ打点を並べて殴るだけのビートダウンになるため、結論としては"この型にするならクローシスジャオウガで良い"ということになってしまった。
しかしゼナーク型だと一転、ゼナークに対してリソースを抱えて対抗しようとした相手の手札をジャオウガが奪い去る姿はまさに夢と呼べるものだろう。しかもゼナークがジャオウガから出る当たりだったり、ハイパーエナジーで寝かせたクリーチャーやコンプを使ってゼナークを踏み倒して溜めの展開を作り出せる点においても、ゼナークとジャオウガの相性が非常に良いのだ。
ということで新弾発売と同時期にゼナークジャオウガプレジールの調整を開始。
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最初に組んだ構築はこんな感じ。
コンプを出した後にリソース負けしないためのリソースカード8投。
この当時は知り合いからもらったリストをひたすら回して自分の中に落とし込んで納得いかない部分を炙り出す工程にいた。
そして自分の中に出てきた課題点がこれら。
・コルフレとファイアの役割が浮いてる
・プレジールやジャオウガを活かすための小型を妥協している
・立ち上がるをアクティブで撃てる展開が少ない
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それらを改善しようとしたリスト。
ピリオドで直接的に面を触りつつ即時打点によるアグロムーブにも移れるように。
こうなるとクローシスグッドスタッフのような側面も徐々に現れつつある。
正直ここら辺からコルフレのバリューの低さを薄々感じてきてるところでここから全抜きすら検討していた。
というのもコルフレは元々プレジールを探しつつリソースを得るためのカードだったのだが、ここまで来るとプレジールを引かなくてもゲームになる試合も増えたため必要性をあまり感じなくなったのだ。
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数日後にはこの構築になっていた。
予定通りコルフレは解雇。代わりにこのデッキとシナジーがあるカードでリストを埋めていった。
なんでもできてめちゃくちゃ楽しかった。
関東エリア前の段階ではこれを使う予定だった。
そう、関東エリアが始まる前までは。
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関東エリア優勝、AB共にドロマーエルボロム。
最強の受けデッキが環境の頭角に乗り出したのである。
4Cデイヤー、カリヤドネ、現代のマーシャルループ、かつて最強を誇ったループデッキに言える共通点。
受けの強いソリティアデッキ
デュエマを語る上でそのワードがどれだけ強力かを知らしめているだろう。
平均キルターンは5、最速4キルを誇るエルボロムはまさにその類いとなる。
閑話休題
結論を出す前に自分はこのデッキの対策を考えた。
そして自分が行き着いたところは、墓地メタと呪文メタだった。
しかし、クローシスカラーでのこれらの対策は完全なものとは言えなかった。
"なぜ離れ"や"立ち上がる"では根本的な解決にならなかったのだ。
正直、本番で赤緑ゼニスの使用を視野に入れていたぐらいには注目せざるを得ないデッキだったため構築にはかなり悩んだ。
そんな時に、同じくエリア代表で一緒に調整していたいだしゅんさんからとあるカードを勧められた。
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オリジナルアドバンス問わずどのフォーマットでも見かけるこのメタ鳥は、2ブロック環境でも健在。勧められた時は懐疑的だったが、使ってみたらとてつもなく最強の墓地メタだった。
イカリノアブラで出して手札が減らず、非常に場残りが良く、処理されてもアーテルやオーガロードから蘇生される姿は小さな不死鳥とも思えるくらいに頼もしい存在であった。どの盤面においてもこのカードが場にいる時の安心感がどのフォーマットよりも段違いだった。
色が弱い部分はあったものの、逆にそれ以外の要素がかなり強かったため採用するに至った。
そして、自分のプレジールはこれで1つの結末を迎える。
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結果的に「強いカード詰め合わせたら強いデッキになった」みたいなリストになって、回しててめちゃくちゃ楽しかった。
プレジール+オーガロードのアグロ、イカリノアブラ+アーテルのミッドレンジ、ゼナーク+ジャオウガのコントロール、やれることが本当に多くてプレイの指針をはっきりさせるのが大変だったけど、調整としてとても有意義な時間でもあったから個人的には満足。
自分の中ではオリジナルよりもコンプを使い、アドバンス以上にゼナークを使った時間でもあり、相対的に現代デュエマを感じれる良いデッキだった。
そしてこのデッキでジャッジ大会本番を迎えることとなった…。
残念ながらここで、最初の5文字に行き着いてしまう。
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相手のブン回りに振り回された結果、戦績は3-3の40位。あと1試合勝ってればオポワンチャンのとこまで行けたから悔しかったけど大会を通してめちゃくちゃ楽しくて良い大会だった。
特に初戦のフェアリーさんとの試合は本当に楽しかったし勝てて嬉しかった。正直それだけで調整した甲斐があったなと感じた。
またここに出れるように、ライター活動を頑張っていきたいと強く思った。
2ブロック、神のフォーマットだった。
その後、2ブロック調整で協力したカード達にはそれぞれの所へ戻ってもらい、自分も本来の持ち場へと帰ることにした。
しかし、終わってからも尚満足感はありながらも少しだけ引っ掛かったことがある。
ゼナークだ。
2ブロの調整でも強みを遺憾無く発揮したが、本当の居場所はここではないと感じた、いや、語りかけられた気がしたのだ。
その時、自分の部屋で封印されていた零がこちらを向いていた。
そしてその1週間後……
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彼らの居場所が形となった。これと共にアドバンスを走り抜けていく(未定)。
よろしくな、最強デッキ。
最後に
結果としては勝ち切れずに悔しい結果で終わりましたが、調整から本番にかけて色々な人と関われて本当に良かったです。
調整を手伝ってくれた方々、相談に乗ってくれた方々、おかげで2ブロック環境を最後まで走り切れました、本当にありがとうございました!
また何かの機会があれば記事を書くかもしれませんので、期待せずにお待ちください。
読者の皆様、最後までご覧いただきありがとうございました!
Special thanks
調整メンバー
鍵瑠那(ジャイアント使ってくれた人)
いだしゅんさん(お互いに構築相談した人)
774さん(しっかり時間を使って調整してくれた人)
相談に乗ってくれた人
白木氏さん(色々と背中を押してくれた人)
キヒデアさん「元ブライゼ」(色々構築相談に答えてくれた人)
括弧の部分にXのリンクを貼っていますのでそこからご覧ください、皆さん本当に良いプレイヤー達です。
ではまたお会いしましょう。
sword
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