新規上場からトレンド分析(リサイクル分野・リバーホールディングス㈱)
新規上場企業する企業は、伸びている企業に違いない。
・・・という前提で、どのような企業が新規上場しているかを見ていくことで、ビジネスのトレンドが見えるのではないかと考えています。
今回は2020年3月に東証2部に上場したリサイクル企業であるリバーホールディングス㈱について見ていきたいと思います。
1.企業概要
2000年代に入り、M&Aにより拡大し、現在はグループ全体で下記事業を行っている。
・金属リサイクル
・廃棄物処理
・自動車リサイクル
・家電リサイクル
・小型家電リサイクル
・収集運搬
(金属リサイクルを主軸とする「資源リサイクル事業」の単一セグメントからなる事業構成。事業ごとの売上構成は不明)
2019年6月期で、グループ全体での売上約370億円、営業利益約14憶円。
<リバーホールディングス㈱ウェブサイト>
https://www.re-ver.co.jp/
2.SWOT分析
強み:
・リサイクルのワンストップ企業であり、リサイクル分野のシナジーが期待できる。
・創業約100年の歴史があり、長期顧客がありそう。
・派手さはないが堅実な事業。
弱み:
・取引先範囲の拡大が難しいそう(?)。
・高齢な経営層により革新が困難(?)。
機会:
・全世界的なSDGs経営サポートの風潮。
・静脈産業の注目度アップ。
・後継者不在などのM&A対象が増加。
脅威:
・他の静脈産業との競合。
・世界経済の停滞に伴う廃棄物の減少。
3.ビジネストレンド
IT企業のような急拡大の可能性はないが、ニーズのなくならない且つ業界の変化の少ない堅実な事業。
地味な事業だが、世界的なSDGsの流れに乗って注目を集めている。
国もSDGsを推進しており「国策に売りなし」。
このような背景から成長して上場にいたったと考えられる。
集まった資金を設備投資に回しても成長には繋がりにくいと考えられる。2000年以降の同社の成長の源であったM&Aに活用されるのではないだろうか。
4.まとめ
無くならないニーズとSDGsという時流に乗って成長してきた企業であろう。
今後マーケットが急拡大するわけではないが、安定的に世の中に必要とされる事業のひとつであると考える。
上場を狙えるビジネスのキーワードとして、「SDGs」「静脈産業」は要チェック。
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