かよたんとたかたんの黒田総裁の話からの風が吹けば桶屋が儲かるの話
ほっこり応援団たかたんです。
今日は久しぶりに日中に夫婦で一緒にいます、かよたん、たかたんです。
日銀の黒田総裁の話を二人でしていて、値上げは一般市民は許せないよねーでは一致したのですが、かよたんが今の経済状況を把握してなかったので、経済学科卒のたかたんがマクロ的に説明しました。
たかたん、かよたんの忘備録として、文字だけですが、今の経済状況の、風が吹けば桶屋が儲かる式の説明をnote上でも文字だけですがしたいと思います。
ウクライナ戦禍
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ウクライナの小麦生産量減少
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ウクライナからの小麦輸出量減少
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中東、欧州のウクライナからの小麦輸入量の減少
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中東、欧州での小麦需要の逼迫
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アメリカ、オーストラリア、南米の小麦への代替
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国際的な小麦価格の上昇
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①小麦食料品の価格上昇
世界的な気候不順+人口増加
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ほぼ全て食料の需要大幅増、供給(生産量)の減少
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②食料品価格の世界的な上昇
ロシアへの制裁
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ロシアでの原油輸出量の減少と
将来的な天然ガスの輸入量の減少(サハリンでの天然ガスの共同発掘中止)
OPECの原油生産量増産の不足
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石油価格、天然ガス価格、レアアースなどの価格の高騰
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工業製品価格、石油製品価格、燃料費、電気料金、ガス料金の上昇
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③食料品以外の物価の上昇(世界的に)
①〜③を踏まえ
小麦製品、食料品、工業製品、光熱費などすべての物価の上昇
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米国のインフレ
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インフレを抑えるためにFRB(連邦準備制度)が政策金利を上昇
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その前にFRBの政策金利上昇を見越して、アメリカに投資資金を向けたほうが儲かりやすい(アメリカ国債権は価格が読みやすかったり、金利で儲けやすい運用しやすい投資先なので優先される)からということで、機関投資家などが、株式や金先物、暗号資産などのリスク資産からアメリカ国債権に資金を向ける動きがすでに強まっている。
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アメリカに投資資金が動く
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円安ドル高になる
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④日本国が輸入する製品、食料品の日本価格が高くなる
■ここからは日本国内の話です
①〜④があり
日本国内の物価が上がる
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日本銀行は物価上昇局面だが、インフレ局面とはせず、金融緩和政策を続ける
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日本銀行が金融緩和政策[量的金融緩和政策(市中に資金を回らすためにお札をたくさん発行して、株などを日本銀行が買い、お金が株式や債券から企業に行き渡るようにする)、質的金融緩和政策(政策金利を0%近くにして、民間銀行が企業や住宅ローンなど貸出をしやすくする)]を続けるので、アメリカは政策金利を上げてインフレ政策をするが、日本政府は金融緩和政策を続けるので、金利の良いアメリカに投資資金が流れて、さらに円安ドル高になる。
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さらに日本国内の輸入製品、物価が上昇する
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日本は物価上昇するが、日本銀行の期待する賃金の上昇はほとんど起こらない
・企業が内部留保を優先させて、賃金に回さないから
・企業は大株主を優先させて、大株主の嫌う人件費の上昇を行わないから
・企業が人件費を上昇させても、税金や社会保障費など行政が天引きする分があり、その社会保障費の半分は企業が負担するので、その負担分が企業がもったいない
・昔の労働状況とは違い、全員正社員ではなく、契約社員、パート、請負など、労働契約形態が違うので、国民一律賃上げとなりにくい
・企業内での年齢、役職、労働組合などパワーバランスがあり、一律ベアアップという形式は春闘のような製造業の一部だけである
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物価上昇はするが、賃金が上がらないので、低所得者ほど物価上昇に対応する余力がない。
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高所得者で投資などしている人でも、投資局面としては、下り坂なので、今まで日本国内資産を持っていた人は資産が減っていく、逆に、今から投資する人と海外資産を持っている人はさらに潤う
といったところで、最終的には、
日本の物価高は、日銀が期待するほど、賃金上昇にはならないので、日本経済はさらに停滞する模様
といったことを夫婦で話していました。
もう、マクロ経済は風が吹けば桶屋が儲かる方式なので、皆さん、流れをつかめればいいと思います。