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Industry-Up Week Autumn 2021 新産業共創エコシステムにおける組織と越境人材の役割について

今日から、SUNDREDが開催しているIndustry-Up Week Autumn 2021の紹介をしていきます。イベントについての詳細はこちらから。

SUNDREDとは

SUNDREDは100個の新産業の共創を目指しています。一企業の新規事業を作るのではなく、たくさんの企業が集まって新しいものをどんどん作る、そういう新しい産業をたくさん生み出すための場作りをしています。

これからの時代の価値創造には以下の3要素が重要です。
・対話による目的の共創
・共感で繋がるチーム
・エコシステム(継続する仕組み)の構築

これを実現するために重要なのが、組織の枠にとらわれず活動する、越境人材です。いろんな業種と交流を持つことで新たな発見、知らなかった価値の結びつけなどをしてくれる人材です。ここに焦点を当てたトークセッションの内容を紹介します。

組織のあり方の転換点

従来の働き方は製造業のビジネスシステムが支配的です。ものを作るのが大変だった時代は、いかに効率的に作るのかが求められていました。

しかし今は作られたものよりも、それを繋ぎ合わせてどんなことを実現するか、どうやって価値を生みだすかが重要になってきました。生産者が消費者にものを供給するのではなく、両者が一緒になって新しい価値を考えて生み出していく時代です。

縦割りの組織・ピラミッド型のリーダシップではなく、個人の意見をボトムアップで結集させるコミュニティ型の組織をいかに作るか。個人の意見をどうやって組織に反映させていくか。そうした意思決定の仕組みを大きく変えていくことが求められています。

個人の生き方も変わるの?

ワークライフバランスも変わってくるでしょう。もともとワークライフバランスという言葉は、働きすぎの日本人に対してもうちょっと私生活も大事にしようよという啓発から始まりました。そして実際にライフを大切にしてみると、そこで得た知識がワークでも役立つことが分かってきました。

ここでいうライフというのも、越境の一つです。仕事とは違う価値観の世界を知ることでその人の知見は大きく広がります。越境して、自分と価値観の違う人と対話をするのが大事になります。そしてどんどん越境して視野を広げることで、新しい価値を見出だせるようになるのです。

そうすると、もともとの自分のワークに囚われる必要がなくなります。個別の組織内で働くのではなく、いろんな視点が混ざり合った中で、どの目的をめざし、何をつなげていくかを考える。そういう越境人材をSUNDREDでは「インタープレナー」と呼んでいます。

そして、知り合った仲間たちと共感できる目的・世界観を作りだし、それを実現するためにお互いの技術・資産を動かしていくこと。それが、これからの時代に求められるインタープレナーの働き方です。

若い世代を大切に

いまZ世代と呼ばれる10代後半から20代前半の若者が、日本では17%とすごく少なくなっています。世界平均では30%くらいなので、この世代の意見をより大きく受け止めていかないと、世界の中から取り残されてしまいます。

Z世代は、SDGsのような持続可能な社会の考えをすんなり受け入れて、地球や環境のことをしっかりと考えています。企業も、SDGsが利益にならないからと目を背けているようではいけません。企業が変わり、個人も変わることで、バランスの取れた価値観を築いていきましょう。

感想

越境によって視野を広げるのは、とても重要だと思いました。視野が狭ければブラック企業で働いていてもそれが普通なのか異常なのか分かりません。しかし、自分の知らない異分野に飛び込むことはとても怖いことです。今までの後ろ盾を失いかねないからです。越境できる人は、それなりの強さを持った人に限られます。

これまで越境人材を増やす方法として、強い人が自ら飛び出すことを推奨してきました。新規事業は熱意のある人が自ら手を挙げて始めるべきだ、というものです。しかし、これからZ世代をはじめ、弱い立場の人をもっと大切にしていくのであれば、弱い人でも越境できるようなセーフティネットが必要になるだろうな、と思いました。

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