養子について考える #2
今日は動きがあったので、ざっくりと備忘録。前回まとめは以下参照。
養子RTA
考えるよりやった方が理解が早まる、といっていきなり養子の募集が始まりました。すごい行動力ですね。
これは当初考えていた「普通養子縁組でカジュアルな養子を増やす」というものです。まずは制度ハックに向けた実験、といった様子。
最終的には特別養子縁組の変化球として、赤ちゃんを育てられそうにないシングルマザーを養子にとって、その赤ちゃん=孫を我が子のように育てればいいのではないか、という構想があるようです。いや、それは無いだろ、と一般子育て世帯としては思いますが、まぁ構想を練るのは自由なので。
こちらは放っておいても勝手に進行しそうなので、その他の論点をまとめておきます。
さまざまな養親候補
不妊等で子供ができないけど、どうしても子供が欲しいから1人だけでいいから特別養子したいタイプ
子供が好きだし守りたいので、不遇な境遇にある子を里子や養子として迎え入れたいタイプ
同性婚など現代では結婚が認められていない者同士で、養親・養子となって無理やり法的に家族となるタイプ
代理母としての特別養子
代理母は、受精卵を提供してもらって、代理母が妊娠・出産だけ代わりにするものです。今回は受精卵も代理母に用意してもらった、という建付けにすればストーリーとしては受け入れやすい? 法律的には特別養子縁組という形でクリアしていこう、という作戦です。
赤ちゃんの検収とか支払いってみると、なんか工場っぽくてディストピア味を感じますね。
ただ、このスキームで代理母に謝礼が発生すると、養子引き取りを前提に妊娠してお金もらうビジネスが成立しうる、という指摘もありました。貧しくて若い女の子をかき集めてひたすら妊娠させ、養子引き取りサービスに出して報酬を中抜きするブローカーみたいなのが出てくるのは嫌ですね。
実際のシングルマザー
女性を産む機械みたいに考えていると間違いなく怒られるのですが、現実に目を向けると以下のようなニュースが目に入ります。
用水路に赤ちゃん遺棄疑い、京都 15歳少女を逮捕(共同通信) - Yahoo!ニュース
もし誰かの特別養子として引き取ってもらえるなら幸せになれたかもしれない命が失われただけでなく、つらい思いをした母親が逮捕されています。これでは誰も幸せになりません。
こうした若い女性に「養子」などの解決策を知ってほしい、と思ったとき「赤ちゃんポスト」というキャッチーな存在はきっと救いになるはずです。これ最初に考えて実行した人、ほんとすごいなぁと思います。
両親が同性の子
同性のカップルでも子供を持てるのは養子のメリットだと思っていましたが、それは子供視点でもメリットと言えるのかという指摘。
ベルギーの事例
ベルギーでは同居していることに法的な権利が与えられているそうなので、わざわざ結婚とか養子とかの枠組みを考えなくても、一緒に住んでいれば自然と家族っぽく扱ってもらえるらしい。先進的だね。
前回の宿題
産んで養子に出す環境が社会的に整ったとして、それでも堕胎したいという意志を尊重できる余地を残せるかどうか。安楽死と似たような議論になりそうなので、引き続き考えていきたいです。
今日のところはここまで。ではまた。