第4回 毒親ラジオ
毎週火曜日22時から40分間、ZOOMを使って皆さんと毒親について語るラジオ番組も第4回目を迎えました。今日も3人の方からお話をいただき、大感謝でした。匿名で、簡単に内容を振り返ります。
一人目:手を繋がないで
最初の方のお話。小2の頃、先に布団に入っていたけれど眠れなくて、寝たふりをしていたとき。後から寝にきたお母さんが隣の布団に入って、そして寝たふりしている私の手を握ってきた。それがすごく嫌だったとのこと。
普段、買い物帰りとかに一緒に歩いて手を繋ぐことはあったし、それが特別嫌だったりはしなかったけど、その日をきっかけに、私は母が苦手なんだな、ということを意識するようになったとか。
昔の話を深堀しても仕方ないので、あまり多くは聞けませんでしたが、親なら寝ている娘の頭をなでたりほっぺにチューしたり、しますよね? 親ならやりますよね? やりませんか? 実は寝たふりしてて、めっちゃ嫌がられていたとしたら、もう大変なことです。
たぶん、この手を握られた日というのは、ちょうどバケツの水が満杯になっていたところに注がれた水みたいなもので、手を握ることが全ての元凶ではなく、たまたま水が溢れたきっかけでしかない、と思うのです。それまでにも、意識していなかったかもしれないけれど、嫌な思い出がたくさんあって、こっそりと蓄積していたのではないかと思うのです。
まぁ、でもその蓄積を、親の立場から見極めるのは至難の業ですよね。なるべくこまめに排水してあげないといけませんね。気軽にSOSを出せる環境って大事ですね。
二人目:サロン依存症です
二人目の方は、子育てするお母さん。仕事と家庭のどちらにも気持ちが入らず、プロ奢サロンに依存してしまっている。家でも子供の面倒を見ずにサロンのラジオ番組とか聞いてしまう。これは毒親ではないか、という悩みの相談でした。
まず、子供はそんな懇切丁寧に面倒見なくても勝手に育っていくので、過干渉になるよりは放置の方がいいんじゃないかな、と思います。話しかけられても無視するとネグレクト虐待になってしまいますが、求められる前から積極的に面倒を見てあげるのが立派な母親だ、みたいな思い込みは幻想でしかないと思います。
それを踏まえたうえであえてやるとしたら、何をすればいいか。子育てにおいて親がやるべきことは、親の価値観の外側を見せてやることだ、と聞きました。基本的に家の中では、親の価値観しか反映されないので、子供の知見がそれ以上に広がることはありません。親の価値観の外側を見せるには、とにかく家の外に出ることです。
もちろん、幼稚園、小学校に行ったり、習い事に行ったり、家庭とは違うコミュニティを知ることで、子供は少しずつ親の価値観の外側を見ています。でも、親だって、たとえば一緒にキャンプに行くとか、サッカー観戦するとか、旅行するとか、普段しないことを子供と一緒にすれば、今まで子供達には見せたことのない自分の姿を晒すことになります。そういう体験は、きっと子供にとって刺激的であり、価値ある体験になると思います。普段の世話なんてどうでもいいですから、たまにそういう珍しい体験を用意すると、いいんじゃないかなぁ、って思いました。
三人目:日本語の分からない帰国子女
最後のお話はかなりハードな案件でした。6歳になって初めて日本に来て、日本語が全く分からないのに普通の小学校に入れられて、授業が全く分からず不登校に。しかし家にいると父親にムチで叩かれるから押し入れに隠れていたとか。
両親もよくケンカをしていて、特に父は暴力的だとか、母は家の掃除をしなくてすごく汚いとか、なんだかすごく大変な家庭で育ったようでした。
今は、なるべく両親とは距離を置いて会わないようにしているとのことで、だいぶ生活もマシになってきたのではないかと思われます。ここまで酷い状況になると、もう「離れる」以外の解決策が思い浮かばないですからね。正しい選択だと思います。
両親がちょっとケンカするだけでも、子供にとっては相当悪影響があるらしいですからね。私もときどき妻とケンカして子供を怯えさせてしまうことがあるので、反省しないといけませんね。
おわりに
今回も三者三様なお話を聞けて、とても楽しかったです。私は、ラジオパーソナリティをやるような柄ではないので、毎回いっぱいいっぱいなのですが、それでも「とても聞き上手ですね」「優しくて心温まります」とか言ってもらえて、大感謝です。自分にも、そういう特性? があるのかなぁ、と思えてちょっと嬉しいです。
また来週もよろしくお願いいたします。
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