経営者の役割
山縣先生おすすめの本を購入したので少しずつ読んでいきます。とりあえず第二章まで読んだのでメモ。
まず本書が目指すことは、どうやって組織を運営していくか、そのためには一人一人の人間にどう関わってもらうのがよいかを示すこと。
会社で働くために個人がどうあるべきか、みたいな一般人への自己啓発的な本は世の中にたくさんあるし、経営者が会社を運営するにはどうしたらいいかというノウハウもたくさんある。でも本書が目指すのは、経営者視点で、自由な個人の活動と組織の目標をどうすり合わせていくのがいいか、である。個人は会社に従うべき、みたいな古臭い話ではなく、個人のモチベーションと会社の目的をいかに合致させて最大のパフォーマンスを発揮するか、それを学術的・論理的に考察していこうという意欲作である。
まぁ、まだ読み始めたばかりだから違うかもしれないけど、たぶんそんなことが書いてあるんじゃないかと思います。
内容はすごく先進的なのに、本書が書かれたのは1956年というのが驚きです。64年前。そんな昔から提唱されてるのに、まだ実践できてないんだから、人類の進歩なんてそんなもんだよね。
第二章ではまず言葉の定義をいろいろとしていますが、筆者のバーナードは「有効的」「能率的」という2つの言葉を提唱しています。「有効的」というのは目標がどれだけ達成されたか、「能率的」はそのプロセスがどれくらい満足のいく良いものだったか。すべての活動は、この成果とプロセスの2つの側面から評価しなければいけない、とのこと。
まぁ弊社の人事評価も成果とプロセスの2つの基準があるので、とても馴染みある考え方ですね。実は一生懸命本書を読んだら、人事制度が良くできてるなぁって感心して終わるオチかもしれない。自分が知らないだけで、本職の人はちゃんと考えている、というのはよくあること。その辺も楽しみながら読み進めようと思います。