捨て方が分からないとものが買えない
物欲があまりない人の一部には、共感してもらえるのではと思うが、私は捨て方がパッと思い浮かばないものを買うのが、結構苦手だ。
物欲偏差値(?)が50未満の自覚はあるものの……
かと言って買い物がとにかく嫌いというわけでもない。
ちょっとおしゃれな雑貨屋さんをのぞいたり、家電量販店でキッチン用の家電を見て回ったりするのは結構好きだし、欲しい!とビビッとくるときもある。
でも、なぜだか毎回、購入には至らない。
物欲偏差値が高めの友人と話していると、購入のときに商品寿命のうちどこまでを検討対象としているのかが違うのかなと思う。
物欲偏差値が高めの友人は、【購入直後】の満足感が基準を満たしていれば、実際に購入しているようだ。
話を聞いている限り、そこそこ額が大きかったり、体積が大きかったりする買い物でも、明らかに私より購入までの決断が早い。
一方、物欲偏差値が低めの私は、【購入直後】→【購入からしばらく経ち、その商品に飽きたりあまり使わなくなった頃】→【不要になり、その商品を処分するとき】の商品購入から手放すまでのトータルの満足度が基準を満たさないと、実際の購入に至らない気がする。
特に、【不要になり、その商品を処分するとき】の面倒臭さによって購入意欲が一気になくなる自覚がある。
生鮮食品のような消え物はこの面倒臭さを感じないのでホイホイ買っているものの……
家具・家電などのように自力での運搬が難しいもの、ちょっと凝った雑貨で分別が大変そうなもの、といったあたりは「いや、やっぱり買うのはよそう」と何度思ったことか……。
さて、そんな私は、在宅勤務中の腰痛防止に、ちょっといいデスクチェアが欲しいなぁと思っている。
椅子は【不要になり、その商品を処分するとき】に面倒なものランキングのTOP10に間違いなくはいるし、【購入からしばらく経ち、その商品に飽きたりあまり使わなくなったとき】に場所を取ってわずらわしいのも想像に難くない。
「いや、やっぱり買うのはよそう」となりそうな予感がものすごくあるのだが……
今回は【購入直後(椅子をしっかり使っている期間)】の満足感が他を凌駕して、どうにか購入まで行き着いて欲しい……