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55歳 バツ2男の刺繍糸を買いに行く

今日は車で10分ほどの距離にある
大型デパートに行ってきた

久しぶりのデパート・・・
(今もデパートって言うのかな?)

一人だとなかなか来ない
でもデパートは子供の頃から好きだった
一つの建物の中に色々な売り場がある

食品、本屋、おもちゃ、服、食堂

エスカレーターで上がったり、下がったり
それだけで、テンションがあがったモノだ

エスカレータで各フロアーごとに着くと
全く違う景色が広がっている

それが楽しくて仕方なかった

エスカレーターがフロアーに着く、3メートル前ぐらいの
徐々にゆっくり上がっていく、
そして少しずつ見えてくるフロアーの景色
あがり着いて、飛び降り フロアー全体を見渡した時の高揚感は
子供の頃は最高だった


所帯をもっても私はデパートが好きだったので
進んで買い物とかにもついていった


今日もデパートに入った途端にワクワクする・・・

今日の目的は、
刺繍糸を買いにきた

次の題材が決まり、下絵も書いた

糸を買えば、いつでもスタートできる

このデパートの布屋さんの刺繍糸の品揃えが一番良い

布屋さんに入るのも、もう慣れた

最初は女性ばかりで、男のお客さんなんて私一人だ
なんとなく周りの目を意識して
恥ずかしい気持ちでいっぱいだった

回を重ねていくにつれて恥ずかしさは無くなり
今では、堂々と一番長く居座るぐらいだ

刺繍糸を選ぶ時は楽しくて、たまらん・・・

たくさんの糸を眺めながら
題材を思い浮かべて、頭の中でここはこの色だな・・・とか 
ここはこっちの色の方がいいかもとか

完成図を創造して一番いいであろう糸を選ぶ

かなりの ふり幅 をもって買う
メインとなる色を0とすると、+3段階の濃さの色の糸を買う
同じように-3段階の薄い色の糸を買う
例えば、緑色の糸を買うにしても7種類の緑の幅をそろえるのです

糸は絵具のように、色を混ぜて、別の色をつくることができない
しかし、ありがたいことに糸は、細かく細分化して売ってくれる
全て番号で区別されているのだが一つ番号が違うだけで
微妙に色が違う、この微妙な色の濃さが、とてもありがたのだ
わかりやすく言うと・・・・
薄い緑、それよりちょっと濃い緑、さらにちょっと濃い緑
黄緑、もうちょっと黄色が強い緑、更にもうちょっと黄色が強い緑・・・と
こんな具合に・・・

すごく細かく、それぞれの色が用意されている

色を混ぜることはできないが、微妙な色の変化は表現できるのです

でもほとんどの布屋さんでは、ここまでのレパートリーを揃えてあるところはなく、このデパートの布屋さんが一番種類があるのです

どうして ふり幅 が必要なのかは・・・

いざ縫いはじ始めて行くと・・・
実物の色に合わせて色を選んだつもりなのに
何か違う・・・もう少し濃い方がいいな・・・こっちの方が引き立つな・・・
という感じに感性が合わない時が必ずでてくる

そして、縫い進めていくと、どうしても微妙な色の変化が欲しいと
思ってしまうことが多々ある

その時、ふり幅を見越して糸を買っていれば、すぐに対応して
違う糸で縫い進めることができる、

ふり幅を用意してなければ、またわざわざ買いにいかなくてはない

そこで作業がストップして時間のムダになる

糸は、あまっても腐ることはないし

また別の刺繍の時に使えるのでムダにはならない


さあ~また新しい題材の刺繍を縫っていく

楽しみで、たまらない

刺繍は、なかなか進まない、時間がかかる・・・

でも確実に前には進む

歩みは遅くとも縫った分は確実に完成へと近づいている

私はコツコツと作業することが好きだ

だから私の性格に刺繍は合っている

  死ぬまで刺繍を続けていきたい

果たして死ぬまでに、どのくらいの作品をつくることができるのだろう

「一縫入魂」(ひとぬいにゅうこん)

私がつくった言葉です
一縫いに魂を込めると言う意味です

さあ~刺繡を楽しもう~


55歳?・・・なんの、なんの
成りたい自分に成るのに、
  遅すぎたということはない

    刺繍画家を極めるのだ!


福「俺が見といてやる・・・・思う存分やれ~」



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