55歳 バツ2男の甲子園、早稲田実業vs大社高は、いい試合だった
甲子園は面白い・・・
今日でベスト8が出そろった
できるだけ、観れるときは観るようにしているが
なかなか、まともに観ることができない
とこどころ、タイミングのいい時に、2,3回をみるぐらいだ
先ほど終わった、今日の第4試合
早稲田実業vs大社高校に試合は、素晴らしい試合だった
延長戦に入り、タイブレーク
私達の時代にはない、ここ最近導入されたルール
ノーアウト1,2塁からのスタート
(野球をあまり知らない人には、意味が判らないでしょうが・・・)
延長11回の攻防が明暗を分けた
早実の攻撃
定石としては、送りバントで2,3塁に進めて、
ワンアウト2,3塁の状況をつくる
ランナーを3塁に置くことで得点の確率は各段にあがるからだ
なぜなら、必ずしもヒットを打たなくても点が入る可能性が広がる
犠牲フライはもちろんのこと、スクイズもある
相手のエラーでも点が入る
3塁にランナーがいるというだけで、守備側のプレッシャーは図りしれない
ピッチャーもパスボールが許せない状況なので
落ちるボールが投げにくくなる
配球にも影響を与えることとなる
しかし、早稲田実業は、ランナーを送る作戦は取らず
強攻にでる・・・
打者が中軸であるということもあったのだろう
ここまできたら、選手に託す・・・
これも素晴らしい作戦だ
(私も監督なら送りバントはしない派、すべて打たせる)
作戦は、あくまで結果論でしかない・・・
結果はサードゴロ、
ここで良かったのは、3塁ベースを踏んで1塁送球のダブルプレイ
普通は2塁に送球の、5-4-3のダブルプレイ
これだと3塁にランナーが残って、2アウト獲れても
プレッシャーの負担は大きいままだった
しかし、残ったランナーは2塁・・・
ワンヒットで帰ってこれるかは、微妙だ
ピッチャーは思い切って投げることができる
結果、凡打に打ち取り、無失点に抑える
この時の大社高のピッチャーの喜びようには胸をうたれた
なにせ一人でここまで投げぬいているのだ
そして仲間とたたえ合う
今度は大社の攻撃
同じように、ノーアウト1,2塁からのスタート
大社はここで代打を出す・・・
あとの勝利インタビューでバントのスペシャリストと言っていた
みんなが認めるバントの名人・・・
バントシフトをあざ笑うかのような、サード側のライン上に絶妙な
見事なバント、オールセーフ!
ノーアウト満塁!!!
野球の不思議あるある・・・
ノーアウト満塁は意外と点が入らない
しかし、ここで迎えるバッターは
最初から大社高のマウンドを守り、強打の早実打線を
2点に抑えてきたピッチャーの子だ
自分のバットで勝利を掴みとる
そんな思いだったのだろう
そして勝負は・・・
打った打球はセンターに抜けヒット!!!
大社高のサヨナラ勝ち
手に汗握る見事なゲームだった
勝利インタビューが印象的だった
サヨナラヒットを打った大社高のピッチャーの子だった
「とても僕のボールでは早実のすごい打者を抑えることはできない
守ってくれるみんなに助けてもらった」・・・みたいな内容だった
早実の野球を目の前で観て勉強になった、とも言っていた
溢れんばかりの嬉しい思いを抑えながら、しっかりとした口調で
落ち着いて、受け答えしていた
立派なインタビューだった
もう一つ印象的だったのが
勝った大社高が先にグラウンドを、出ていくのだが
負けた早実の監督が、勝った大社高のナイン、一人、一人に声を
掛けていた・・・
高校野球ならではの素晴らしい光景だった
時代は違うし、レベルも違う
おそらく、野球の内容も変わっているのかもしれない
それでも、野球が好きで・・・好きで好きで、たまらん!!!
という気持ちは50歳を越えた私達と変わらないのだろう
青春の全てを、この高校野球にかける思いは、
今も昔も一緒だと思いたい
早稲田実業vs大社高校・・・いい試合でした
さあ~ベスト8・・・
ここからが、まだ熱い甲子園!
福「俺はお前より、ボールを上手にキャッチできるぞ
口でパクッてな・・・」