完全オフと映画『ちょっと思い出しただけ』(2月エッセイ①)
こんばんは、土曜の夜ダノです。今週のnoteを公開します。奨学金申請の論文1万字を書き上げ、やっと私にも春休みがやってきました〜。久々の、多分、数ヶ月ぶりの何もしなくていい休みでした!そこで、前々からめちゃくちゃ気になっていた映画『ちょっと思い出しただけ』の公開日だったので見に行ってきました。
1.何ヶ月ぶりかの休み
学業、バイト、そしてインターンとわりかしつめつめのスケジュールで過ごしている。バイトと学業は”対面”で、インターンはテレワークという名の”オンデマンド”だろう。テレワークの良い部分は、タスク(やるべきこと)が与えられて、それを次のMTGまでに終わらして共有するという、いわば自由に勤務時間を組むことができることだ。つまり、自分の働きたい時間に働くことができて、他の予定がある日はそれを優先ことができる。(もちろん、他の同僚の方々とのMTGは参加するが)
私は一気に何かするというのが苦手なタイプで、コツコツこなしていかないとダメな人間だ。飽きっぽいのだろう。小学校の頃、買った問題集を最初の勢いに任せて初日に10ページしてしまい、次の日から「10ページの貯金があるから」と全く手をつけずに埃を被らしたことが何度かある。そのため、与えられた仕事も共有MTGの段階で全体像とそれを完成させるのにかかる時間を概算し、勤務日数で割るというのをしている。で、大体のその日にやらないといけないことを管理しているのだ。だから、毎日3、4時間まとめてするということはないまでも、毎日30分ずつやっていく感じが好きだ。もちろん、緊急に対応しない案件があると、一日中パソコンに張り付いている日もある笑。
で、気づくのである。この調子で進めていくと金曜休みにできそうだなと。しかももう春休みだから授業もない。今までは、バイトもインターンもないが授業があるということは何度もあり、完全オフの休日はカレンダー上、1月7日の帰省当日以来だ。完全オフだと自分にパズルを組む決定権があるのでワクワクする。ベンチャー如く圧倒的な裁量権が与えられている。白いカレンダーにカーソルを当てて予定を組む作業が楽しすぎる。いつもカレンダーは学校関係行事の赤色とバイト・インターンの紫色で埋まっているのでこんなに白いと逆に怖くなる。
とりあえず、祝日で朝ごはんも食べていなかったので、週3くらいで行く丸亀製麺で大好きな釜玉うどんの並とイカ天とかしわ天を食べる。アルバイトを始めて天ぷらを2つ買えるようになったのが嬉しい。躊躇なく720円を払って、ネギをモリモリと乗せてたらいあげる。いつも通り美味しい。レシートのQRコードスキャンの結果、天ぷら30円引きクーポンが当たった。今日は運がいい。
2.気になっていた映画を観にいくことにした
その後、何をしようか悩んだ結果、映画を観にいくことにした。ずっと観てみたいなと思っていた映画があった。それは『ちょっと思い出しただけ』という池松壮亮さんと伊藤沙莉さんが主演をなさっている映画で、恋愛映画。あんまり話すと公開初日なのにネタバレをしてしまいそうなので、簡単に公表されているストーリーをかいつまむと、主人公の男(池松さん)の誕生日を6年間回想し、彼女(伊藤さん)の存在を軸に物語が展開していく話だ。詳しいことは映画を観てほしい。この映画を観に行きたい理由は、伊藤沙莉さんがすごいタイプというか、今まで好きになった人の雰囲気が伊藤さんのそれと似ていたから。多分、分かる人には分かると思う。
いつも映画は二子玉川の映画館に見に行っているのだが、そこでは上映されていなかったので、渋谷に観に行った。インキャには似合わない街であるので、非常に肩身が狭いが、せっかくの休みであるので、意気揚々と特急に乗って向かう。席もそこまで埋まっていなかったのでちょっと後ろめの席を取り、こんな優雅な休みはそんなにないのでポップコーンとコーラも買う。コミュニティーでも、映画好きというと話が盛り上がりそうな気がしたので、監督のサイン入りのパンフレットも買った。列に並んで買っちゃったわ。普段はこんなことは絶対にしない。そもそも、大学生になってから映画の鑑賞料金が一気に高くなったので、映画自体そんなに観に行っていなかった。だからこそ一回の映画にはすごい楽しみたいし、そこそこ稼いでいる自負はあるので、出費も遠慮しないようにした。
3.映画の感想
恋愛映画を見ることはほぼない。彼女さんがいらっしゃらないというのが大きな理由だ。そもそも大体の恋愛映画は、イケメンと美女が登場してなんやかんやあって結局イケメン美女カップルが誕生してハッピーエンドで終わることが大半だ。別の人と取り合いになるとか、「そりゃイケメンと美女なんやからそうやろ」という羨望と嫉妬を足して2で割った感情を持って観てしまうので私には向いていない。そんな映画を観たところで、何の感想も持たないし、エッセイを書く上でも、そんな経験はないから映画をネタにして広げることもできない。
しかしながら、この映画は良い意味でものすごいイケメンでもものすごい美女でもない普通の男女が登場するので、その点の心配をせずに見ることができる。この映画の一番気に入った箇所でもある。映像でここを工夫したとか、演技がどうとか関係者の方はものすごく細かく制作なさったのだろうが、そんなことがどうでも良くなるくらい、キャスティングが気に入った。
この映画は主人公の男性は自身の誕生日を6年間遡って回想していくのだが、自分ならどうなんだろうかなあと、普通の恋愛映画では考えないような視点で見ることもできた。私の誕生日は9月2日で、過去6年間を振り返っても、大体授業なり試験なりで埋まってしまって、家族に祝ってもらうことが大半だった。毎年毎年、学校に行く前に家族からおめでとうを言われ、学校に行って何も言われず、帰ってからみんなにバースデーソングを歌ってもらいプレゼントをもらうのが5回分続く。しかし、去年は一味違った。去年の誕生日はなんとはじめての弾丸北海道日帰り旅行に行った。その時のnoteでも書いたが、飛ぶ直前までクローズ勤務だったので、帰りは終電になり、大井町駅で誕生日を迎えた。インスタのストーリーに上げたら色々な方々からお祝いのメッセージをいただき、泣きそうになったのを覚えている。来年の誕生日こそは彼女とどっか行きました、お祝いしてもらいましたみたいなnoteを書いてみたいなあ。