光熱費を安く!年中快適に!健康に暮らしたい!そんな“暮らしの願い”を全て叶える住まいZEHを解説【断熱先生のダンネツノートvol.13】
前回のダンネツノートでは、省エネルギー基準改正やその経緯について解説しましたが、そのなかでちらりとご紹介したのが「ZEH(ゼッチ)」です。みなさん、「ZEH」って聞いたことはありますか? 今回はそのZEHがどういったものなのかを解説します。さらに、高性能住宅をご購入いただくことで、太陽光発電システムが製品代実質0円※1になり、発電した電気が0円で使い放題※2になるおトクなサービス「建て得」についてもご紹介していきたいと思います!
『光熱費が安くて、年中快適で、健康に暮らせる』、そんな“暮らす人の幸せ”は欲張りじゃない!それ、ZEHが叶えます
そもそも、家づくりって、慣れない言葉ばかりで戸惑うことばかりだと思います。特に今は、SNSや動画、Webサイトでも、たくさんの情報があふれている時代ですよね。アレもコレもと聞いていると、情報疲れになってしまって、良く分からなくなってしまいます。住まいStudioでも、そんな方のお声を聞くこともしばしば。「家づくりでこれを大切にしたい!」という軸がないと、なかなか決めきれず、混乱してしまうのが実情だと思います。(かくいう私も、買い物の時にはいつも迷ってしまいます笑)
私が家づくりで大切だと思っているのは、“暮らす人の幸せ”です。幸せといってもさまざまありますが、ひとつは経済的に無理がないこと、もうひとつは暮らす人が健康で快適に過ごせる空間であること。そしてこの2つを同時にかなえてくれる仕組みこそが、「ZEH(ゼッチ)」と「建て得」なのです。なので、これから住まいを建てたいと思っている人は、ぜひ覚えておいてほしい内容になっています。
『エネルギーは買って使う時代から、創って使う時代に』だけじゃない!さらにその先のこれからの住まい「ZEH」とは?
まずは「ZEH(ゼッチ)」からご紹介しましょう。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(net “Z”ero “E”nergy “H”ouse) の略です。といっても、ピンと来にくいと思います。どんな住まいかというと「断熱×省エネ×創エネで、エネルギー収支をゼロ以下にする家」、つまり「使うエネルギーと同じか、それ以上のエネルギーを創りだせる家」のことです。
今まで、住まいは、電気やガスなど、エネルギーをたくさん使う場所の代表でした。しかし、様々な技術が生まれたことで、断熱性や遮熱性を高め、家で使うエネルギーそのものを大幅に削減できるようになりました。それらを太陽光発電システムでつくったエネルギーなどと組み合わせることで、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家が可能になっているのです。これがZEHです。
また、自宅で使うエネルギーを作る太陽光発電ですが、東京都は2025年4月から都内に建てられる新築一戸建て住宅に太陽光パネルの設置を義務化すると発表し話題になりました。ニュースをきっかけに関心を持っている人は多いことでしょう。
ZEHのメリットはたくさんあります。(1)光熱費を抑えることができる、(2)暮らす人が1年通して快適に過ごせる、(3)災害時にもエネルギーを確保できる、(4)環境にやさしく二酸化炭素排出削減に貢献できる、といった点があります。自分たちのメリットもありながら、地球にも優しい、まさにこれからの時代に当たり前になってほしい住まいだと思いっています。
「建て得」なら『ZEHは建築費用が高くなるから迷う・・・』の費用面での悩みが解決するってホント?
一方でZEHには、高機能、多メリットであるが故に、建築費用がアップするという面もあります。これまで『検討してみようかな』と思っていた人で『費用面で悩んでしまった・・・』という人もいらっしゃるのではないでしょうか。これ、住まいStudioで相談されるお悩みの中でも、断熱先生的トップ5にランクインするくらい、よく聞かれます。
ZEHはまず、住まいそのものの断熱・遮熱性能をしっかりと高める必要があります。前回、解説した断熱性能等級で5以上、さらに設備として太陽光発電システムを設置するための費用も必要になってきます。近年、建築費用が高騰していますが、今までの住まいと比較して20%ほどアップするという試算もあります。もちろん、太陽光発電システム導入のための国や地方自治体の助成金などもありますが、それでも「2割の予算アップはちょっときついな……」という人がほとんどではないでしょうか。
そうしたコスト面での負荷を軽減してくれるサービスが、株式会社LIXIL TEPCO スマートパートナーズが提供している「建て得」です。メリットとしては、2つです。①太陽光発電の製品代が実質0円(※1)で導入できること、②太陽光発電で発電した電気が0円で使いたい放題(※2)である点です。前回ご紹介した省エネ基準の改正にも対応しているので、高断熱・高気密の住宅をマネー面で支えてくれるサービスです。
仕組みとしては、LIXILの指定商品を導入していただいたお客さまを対象に、LIXIL TEPCO スマートパートナーズが太陽光発電システムを割賦販売。LIXIL TEPCO スマートパートナーズがお客さまの10年間の余剰売電収入を得る代わりに毎月の割賦支払に充てることで、太陽光発電システムに関わる製品代の負担を実質0円(※1)にするというものです。
『つまり太陽光発電で発電した電気は、自分たちで使えないってこと?』と思われた方、ご安心ください。冒頭にも解説したとおり、ZEHは「断熱×省エネ×創エネで、エネルギー収支をゼロ以下にする家」なので、それにより生まれた「余った電気」が先に説明した余剰売電収入に充てられるのです。
発電した電気が0 円で使い放題(※2)になり、夜間の使う電気代もおトクになるので、光熱費をぐっと節約できるのは嬉しいポイントです。
10年間でなんと、46万円以上も電気代がお得に!住めば住むほどおトクになる住まい
この数年、電気代の値上がりが続いています。原因は原油価格の高騰、円安、災害など複合的なもので、海外でも高騰が続いています。あまりよいことではありませんが、電気代の値上がりはまだまだ続くと予想されます。すると、ZEHにすることで建築費は高くなったとしても、将来的に考えれば光熱費の削減によってその費用を回収できておトクという考え方もできます。
今年10月からサービスをスタートし、改正省エネ基準にも対応した「建て得スマイル」では、10年間の使用で46万4400円、15年間で69万6600円ほどの電気が0円(※3)で使用でき、光熱費が大幅に安くすることが可能なんです。
また、在宅時間が増えたことで、電気代が高くなったという人もいることでしょう。「建て得スマイル」は、昼間に発電した電気を自家消費することができるので、こうした在宅時間の電気代もカバーできます。太陽光発電システム(パワーコンディショナー)容量は、10kW未満で、太陽光発電パネルを最大限の容量(2022年10月1日現在で約17kW)まで搭載することができます。
また、災害時を考えて、電力を蓄えたいと考えているなら、蓄電池付きの「建て得でんち」もあります。日中は太陽光発電システムで発電した電気を使用し、夜間は日中に大容量蓄電池へ貯めた電気を使用するというものです。万一、災害が発生し、停電した場合、電力を心配することなく電気を使えるので心強いですね。
「建て得」は、この他にも屋根の大きさや住まいの立地条件にあわせた「建て得バリュー」や「建て得ライフ」、断熱リフォームに対応した「建て得リフォーム」などのプランも用意しています。もし、断熱性能の高い住まいがほしい、でも資金面でなんとかならないかな……と思ったときには、ぜひこのサービスを活用してほしいと思います。
※1:設置工事費は別途必要です。太陽光発電システムによる余剰売電収入をご提供いただく代わりにお客様の太陽光発電システム の製品代の割賦支払い負担を 0 にすることをいいます
※2:併設される設備等によっては、本サービスをご利用いただけない場合がございます
※3:1年間 1800kWhの自家消費電力量で25.8円/kWhで試算
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