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MacBook AirはM1/M2/M3のどれがいい?数字で比較して決める話
これはだん(@danmain0101)の備忘録です。
MacBook AirはMacBookシリーズの中で最も手軽な価格帯から購入できるモデルです。
近年かなりの進化を遂げており、事業用に購入しようか検討していますが、M1, M2, M3でちょっと迷ったので調べた結果の記事になります。
結論:
やはり最新のMacBook Air M3が最もコスパがいい結果になりました。
数万円を渋るならM1になりますけど、進化が著しい半導体業界の製品を仕事用で選ぶなら最新のものを選ぶに越したことはありません。
あとここ5年のパソコンの進化はすごいです。
1. なぜ疑問が生じるか
今回のような比較の場合、最新版の方が性能がよいです。
(性能高) M3, M2, M1 (性能低)
のイメージですね。
しかし、現行で新品として販売されているものとしてM2、Appleからは販売終了が出ていますが価格.comなどで売られているM1のモデルがあり、価格は古い製品ほど安くなります。
(価格高) M3, M2, M1 (価格低)
のイメージです。
このように性能が高い、価格が安いものを選びたいという消費者からの視点がジレンマを生むため、このような疑問が生じます。
つまり、コストパフォーマンス(コスパ)が気になっているわけです。
幸い、パソコンの価格とベンチマークという性能の数値があります。
これらの2要素の数値を一つのコストパフォーマンスの数値に置き直して比較すると、最もコスパの良いMacBook Airがわかりますので算出してみましょう。
2. ベンチマークを比較する
少し計算が出てきますが、掛け算や割り算しか出てこないので、そこまで難しくはないと思っています。
またタイトルでは"数字"という表現をしていますが、厳密には"数値"が正しいです。大人の事情です。
今回使うベンチマークはGeekbench 6です。
パソコンの性能は語弊を恐れずにいうとCPUとGPUの2要素かと思います。
ですが、内蔵GPUの進化が著しい今、CPUとGPUを統合する指標の方が使いやすいです。
また"MacBook AirにAppleがリリースしているM~チップになってから、MacBook Airは進化した"という話に対しての審議も確認したいので、5年前の2019年製のMacBook Airの結果も見てます。
(M~シリーズのチップを製造しているのはTSMCなのでTSMCがすごい。)
ちなみに、5年前の2019年製のMacBook AirのCPUとグラフィックスは次の通りです。
CPU: 1.6 GHz Intel "Core i5" プロセッサ (8210Y)
グラフィックス: Intel UHD Graphics 617
intelの第8世代で、画像出力の用途のみのグラフィックスなのですごく古く感じます。
以下、MacBook Air M1, M2, M3 のGeekbench 6の結果です。
※M1, M2, M3はAppleがリリースしているためApple M~と表記し、2019年製MacBook AirのCPUはIntel製なのでIntel 2019と書くことにします。
※以下の数値はスコアとも解釈でき、単純に数値に比例して性能が高くなるという理解で問題ありません。
―――
チップ名/Geekbench 6 スコア
Apple M3, 11959
Apple M2, 9692
Apple M1, 8349
Intel 2019, 1656
―――
まず、M1は2020年発売ですが、2019年製である5年前のMacBook Airに比べて性能が大きく向上したのがわかります。
M1, M2, M3間では大きなギャップはなく、順調に性能が上がっていますね。
ただ、このままの数値では扱いにくいです。
基準を設定し、正規化します。基準の設定は、解釈によりどれでも可能ですので、本記事では"最新のパソコンを基準にする"とします。
つまり、M3の値は1になり、それ以前のチップが何倍のスコアになるかが一目でわかります。
―――
チップ名/スコア(正規化済み)
Apple M3, 1.00 (基準)
Apple M2, 0.81
Apple M1, 0.70
Intel 2019, 0.14
―――
つまり、5年前のIntel 2019のチップは最新のApple M3のチップの0.14倍の性能しかない、と言えます。
5年前のパソコンを使っている人は早く買い替えたほうがよさそうですね。
3. コストパフォーマンスを比較する
それぞれの価格を見ていきます。
上記の2019年製MacBook Airも含めた価格は次の通り。
―――
製品名/価格
MacBook Air M3, 144,900円
MacBook Air M2, 134,499円
MacBook Air M1, 112,500円
MacBook Air (2019), 35,000円
―――
ここで、M1,M2,M3は2024年8月現在の価格.comの価格、2019年製MacBook Airは中古市場にあるため、メルカリで妥当な値段を参考にしました。
では、この価格をもとにコストパフォーマンスを算出します。
単純に1円当たりのベンチマークを算出すればいいだけですから、スコアを価格で割ります。
ただし、値が小さくなりすぎるので10^6倍します。拡大操作をして見やすくするだけなので、この操作による数値の意味は変わりません。
―――
製品名/コストパフォーマンス
MacBook Air M3, 6.90
MacBook Air M2, 6.03
MacBook Air M1, 6.21
MacBook Air (2019), 3.96
―――
結果が確定しました。
M1, M2, M3 (2019年製を含む)の中でもっともコストパフォーマンスがよいMacBook Airは最新のMacBook Air M3です。
M2, M1に対してはちょっと意外な結果ですが、誤差なのかもしれません。
あまり深くは調べていませんが、ハード面も進化はしており付加価値がありますので、性能の考慮だけで"M2よりM1の方がいい"とは一概には判断できません。またM1もすでにAppleからの販売は終了していますので、M3かM2の選択肢だけと考えると、M3を選択することになりそうです。
ただ、価格.comにはまだM1が販売されており、どうしても予算がないという方はM1は選択肢に入るかもしれませんね。
4. まとめ
上記の結果から、コスパがもっともよいのはMacBook Air M3となりました。
もともと事業で使うという目的で調べていましたが、仕事だけど3万円をケチってM1を買うということにはならなさそうです。
また5年前のパソコンからは性能が格段にあがっていますね。半導体の成長はいまだに続いているようです。
個人的には5年以上前のパソコンを使われている方は買い替えをしてもよいと思っています。
あまりにも古いとパソコンがカクついて、イライラして、パソコンが嫌いになってしまいますからね。
頻繁に使うなら個人的には3年に一回の買い替えぐらいがちょうどいいように思います。
以上、備忘録でした。
ではでは。