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うつが運んできた答え
冬の時期いつもうつがひどくなり引きこもりになってしまう。今年も1月の下旬頃からその状態になった。
それまで思わなかったことや振り返らなかった過去のある部分に焦点が当てられた。
それは、スクールカーストとか社会的地位とか貧富の差といったことだった。
わたしは大人しいグループにいて先生の言うことに従うだけの子供だったな。本当はもっと派手に自由に振る舞いたかったな。
病気になってから、社会的不利な立場にあるな。いやだな。病気にならなければ今頃もっと社会的に地位のある立場にいたかもしれないな。
向かいの家のように一軒家に住み子供にピアノを買ってあげられるくらい裕福な家庭にならなければ、惨めかも。
そんなことをグルグルと考えては今の自分や過去の自分が嫌で仕方がなくなっていた。
完全なるうつ思考。自分は今偏った考え方をしているなと思ったけれど、やめられなかった。
少し温かくなってきて気分も変わってきた。そうして、アサーティブの本を読んでいく中で
『人間に優劣はない』
という考え方を思い出し、
「所属するグループの違いや生き方の違いや立場の違い、収入の違いはあれどもみんな平等なんだ。ただ、違いがあるという事実がそこに存在するだけなんだ」
と考えるようになり、気持ちがかなり楽になった。
偏ったうつ状態は毎回わたしに何かしらの心の迷いや問題提起をうながす。
ただただしんどくて終わる時もあるけれど、こうして大切なことに気づくことができたり、何らかの答えに行き着けると苦しんだのも無駄ではなかったのかなと思える。
病気はたいへんだけれど、そこから学ばせてもらうことも多い。人より濃い人生を歩ませてもらっているような感覚もしている。
だからといっていつまでもこのままはイヤなので1日でも早く良くなりたいと思う。
もうすぐ春になるので、冬に閉じこもっていた分も外出を楽しめたらなと思う。
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