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飾らない関西人の気質
「娘さんゆうても、
もうだいぶ年やろ〜
ガハハハハ」
さて、誰の言葉でしょうか?
正解は、近所の皮膚科医です。
こんなん普通は患者さんに言うたらいけませんよ。会計の時に診察室から聞こえてきて笑ってしまいました。
今日はじめて行った皮膚科がパンチのあるところでした。
まず、外観が異質だった!
はじめそこが病院だと思わなくてしばらく前をうろちょろしてました。
入り口は茶色みがかっていて、中が見えないガラスに、英語で病院名が書かれていました。
まるで、喫茶店や、床屋さんのような佇まい。
入り口の両側にある窓には分厚いカーテンがかかっていて、ただでさえ茶色いガラスで中が見えないのに、さらに頑丈に目隠しされている印象。
でも、中に入ってみると、大きなスパイダーマンのポスターが貼られている以外は至って普通でした。
ただ、あとで考えると志村けんのコントの中のような世界でした。
私の前の患者さんは、杖をついていて左右にヨタヨタし今にも倒れそうな方で、先生も白髪に白髭で負けず劣らずなんだけれど、
「大丈夫かいなー?」
と言いながら、その方を支えてあげたりしている感じ。
そして、わたしの後に入ったおばあちゃんに、はじめに書いたことを喋ってました。
そのおばあちゃんは、足にたまにネイルをするんだけれど(オシャレさんだ!)最近爪がガタガタになってきたとのこと。
その先生の診断は、
「そりゃ、老化や!仕方ない。」
それに対しての、おばあちゃんの返しも意外なもので、
「でも先生、インターネットで調べたら菌が入ったらなるって書いてたんです!(えっ、おばあちゃんもインターネットするんや)」
「じゃあ、一応調べてみるなー!」
と言った感じで、めっちゃ話し丸聞こえで、私もかなり聞いてました。
初めて行く病院って、毎回どんなだろう?って緊張するんですよね。だから、凄く些細なことでも気になってしまったり、入る前に先生に話すことを何回も頭で確認したりしています。
今日行ったところは、そういう面で、自分にとっては安心できるところでした。先生も病院自体もなんだか突っ込みどころ満載で、でも、アットホームな感じ。あと、何より待ち時間がない(それは、それで大丈夫か?)
これを下町らしいとか言うのかな?と思いつつ、久しぶりに良い意味で印象深い人に出会えて得をしたような気持ちになったのでした。
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