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わたしと学校、入学の不安。
学校は嫌いだった。
毎日同じ時間に起きて
沢山の人がいる組織の中に入っていくのは
苦痛だった。
決まったルールに従って
周りの目を気にしながら
いつも
緊張して過ごしていた。
学校の成績は良い方で、委員長や部長などを頼まれるタイプだった。
真面目な性格だと思われていたけれど、表では先生に従いながらこころの中ではいつも反抗していた。
わたしはいつも世の中の普通がどこにあるのか、常識は何かを探していたと思う。
自分の感じ方や考えに自信がなかったし、周りと何かがズレているとずっと感じていて、自分を表すのが怖かった。
どのラインまでだったら、自分をさらけ出しても引かれないか、理解してもらえるか探りつつ、集団のなかでは結局ほとんど何も言えずだった。
心療内科に通い始めて
はじめは先生に自分のことを打ち明けられなかった。
通って1年がすぎたあたりで、自分の気持ちを絵にして持っていった。
それを見た先生は、
「自分のことをさも他人のように淡々と話して感情がないと思っていたが、逆だったんですね。」と言った。
「すごく感受性が強い。普通なら登校拒否になっていたと思う。」
自分に素直に生きるようになってからは、その意味を実感している。
きっと元来社会や組織に所属して生きるのが難しいタイプの人間なのだ。
先生は、結婚して専業主婦になると良くなるとも言ってくれた。
病気はまだ治らないけれど、確かに専業主婦という役割はわたしに安心感を与えてくれている。
自分がそんなだから、これから娘が学校という組織に入っていくのに不安や心配があった。
でも、よくよく考えると娘とわたしは違う。
あの子なら大丈夫にも思う。
彼女には、わたしのような敏感さよりどっしりとした力強さが備わっているように思う。
自分がそうだったから、きっと娘もそうだろうと決めつけず、上手に切り離してみて、娘の可能性を信じていきたい。
まだまだ不安に思うことは出てくると思うけれど、受け入れたり、受け流したり、向き合ったりしながらコロコロと転がしてちょうど良い地点に気持ちを着地させていきたい。
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