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子どもの頃、わたしはお父さんやお母さん、妹が見えない世界まで見えていると思っていた。 学校では、先生が口で言うことと心で思っていることが違うと感じていたし、大人が求めていることを察してそれを演じていた。 だから、他の子よりひいきにされたり、妹より可愛がられた気がするけれど、そんな大人を見て、「大人のくせに子どもを対等に扱わないなんてひどい」と軽蔑していた。 とてもひねくれた子どもだった。 多感であったためか、同じ歳の子たちのことを幼く感じたり、神のように完璧な存在にな