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モブ


産まれたばかりの頃
わたしは
自分のこころの主人公だった

成長するにつれて
わたしを主人公にしていたら
傷つくことが多くって
いつしか
わたしは自分のこころの中で
モブ役になっていた

その方が
なんとなくよかった

顔の表情も書かれない
モブ


自分はモブ役だから
主人公を探さないと!

そうやって
いろんな主人公を
選んでは
自分は主人公を支えるモブでいた

たまに主人公をやってみたいと
トライしてみたけど
主人公は私だ!
と主張してくるひとたちがいたから
そのたびにゆずった

自分のこころなのに、、、ね、

ある日
大きな壁が目の前に現れた

これまで見たこともない
大きな壁

こんな大きな壁を乗り越えるんだから
誰かをまた主人公にしなきゃ

必死に探したけど
どういうわけか
そこから
主人公にしたいひとが
探しても探しても
見つからなくなって、、、

途方にくれていたら
自分のこころの舞台には
わたし 1人 がいた

わたしはモブでいたかったけど
もう主人公を探す気力もなくなってた

仕方ないから
わたしを採用した


ずっとモブだったから
自分のこころをどう表現していいか
わからなかった

主人公って
きらきらしてて
楽しい?

それとも
つらくて、どん底で
毎日泣いてて
辛い?

え、
わからない
でも 
もう主人公はわたししかいない

とりあえず
観客がいないところで
そのときの気持ちに正直に
わたし主人公を演じてみた

そう
つらくて
暗い主人公

観客がいないから
思いっきり
泣いたり
怒ったりしてもいい

暗いわたしをこころに
たくさん登場させてみた

つらかった

でも
もうここから
わたしは
わたしのこころの中で
モブではなくなった

悲劇のヒロインという
主人公になれたのだ

いっぱい泣いたり落ち込んだりしてみたら
今度は
笑顔のわたしを登場させたくなった

そんな時
ふっと目の前の大きな壁を見てみたら
木製のあたたかみのある
扉がついていた

そろ〜りそろりと
恐る恐る扉をあけて壁の向こうに
出てみることにした

にゃん

黒猫が足元にやってきた
どうぞどうぞと言わんばかりに
私を壁の向こうに誘う

そこは
ゆかいなひとが集まる路地裏だった

なんだかわけがわからない場所だけど
なんだかみんな楽しそう

モブから脱したばかりのわたし

わけがわからず
つぶやいた

なんのはなしですか

あれれ
なんだか優しい光に包まれて

いつのまにか
わたしは
笑ってた

路地裏のひとたちは
なんだかわけのわからないことで
自分たちのことを
表現して楽しんでた

辛いことも怒ったことも
楽しいことも

みんなそれぞれ、、、

あ、
いいんだ これで、、、
わたしにしかわからない感情

他の人からしたら
訳がわからないことでも
なんのはなしですかでも
そんな気持ちも素直に感じて
わたしは
わたしの心の主人公でいていいんだよ

怒りも悲しみも
そんなマイナスの感情も

喜びや優しさや
そんなプラスの感情も

全部ひっくるめて
なんだか訳がわからないわたし

だけど
わたしのこころは
わたしのものだ

わけのわからない路地裏で
発見できた

今度は
路地裏から表へ出る扉を探して
出かけてみよう




路地裏はこちらです


詩のようなものを
思うように綴っていたら、
最後は、
路地裏にたどり着きました。

書き始めた時は
まったく着地点が定まらなくて、
安心できる場所をイメージしてたら、
ここにきてました😆

noterさん達が
たくみに言葉を操っていらっしゃって、
うらやましい〜。
マネをして書いてみたくなり
チャレンジはします。

ですが、結局
自分でもなんのはなしがしたかったか
迷走することが多くて。

だから、
なんのはなしですかに
救われます。

課長さん、
いつもお世話になります😌😌


黒猫は、
RaM さんの小説を読んで、
この黒猫がわたしのイメージとも重なって、
黒猫にしました。
RaMさん、
素敵なお話しをありがとうございます✨
私もここの喫茶店に行ってみたいです^ ^

見出し画像には、
いつもお世話になっている
いつきさんの画像を使用させていただきました。
いつも素敵な帯を
ありがとうございます💕🍄




あ、これでいいのだ 帯も使えました!


いつもスキ、フォロー、
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ありがとうございます✨

いつも励みになっております😊


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。





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