065 トランプ2と沖縄
就任前の暴言が止まらない。カナダを51番目の州にするという。ちょっと待ったぁ!!その前に提案したい。
沖縄を51番目の州にするのはどうだろうか。日本では47番目の県であるが(都道府を含む)、戦後米国に占領されていた。27年間、米国の施政権下でたいへんな苦難を強いられたが、1972年日本国に復帰した。沖縄はかつては琉球王国として独立していた。明治政府によって日本国に併合されたの1875年のことである。今年は、それから150年。沖縄の現状を見るに、県民は日本国に所属して幸福な環境を享受しているのであろうか。もちろん、他県と比較しての話である。私には虐げられているようにしか見えない。
何よりも基地問題が大きい。台湾有事があれば、いきなり攻撃対象となる。それでいて、本土の人間からは一段と低く見られている節もある。本来であれば、独立運動が起きてもおかしくないほどである。現在の国際情勢では独立すれば、当然中国が接近を図ることになるので困難は倍加する。かつての琉球王国が、日本と清国を天秤にかけて巧みな外交を展開した時代もあるが、それは期待できない。では、どうすれば良いのか。
チャンスはあった。日本国復帰の際に、米国の51番目の州へ名乗り出るという手だ。50番目の州はハワイである。かつてはハワイ王国、その後共和国となって、1959年に米国に組み入れられた。米国の庇護の下、文化や伝統も温存され、ハワイ語も英語と共に公用語となっている。何よりも、ハワイ人は他の州と同等程度の幸福な環境を享受している。
もし、1972年に沖縄が51番目の州になっていれば、州の権限は今の県の権限よりもはるかに強大であったことは容易に想像できる。基地問題も、合衆国政府と対等に話し合える状況になっていたと思われる。何よりも、沖縄の人々の収入は今よりも何倍かになっていたことであろう。台湾有事があったとしても、簡単には攻撃対象にはならない。何故ならば、沖縄を攻撃することは米国との開戦を意味するからだ。
復帰してから50年が経過した今、再びチャンスがやってきた。トランプ2に働きかけて、51番目の州にしてもらうのである。日本政府もノーとは言えないであろう。グリーンランドを米国領にしろとも言っている。デンマークの自治領であるが、独立運動もあるようなので、話は複雑である。沖縄は独立運動は難しいとしても、米国帰属運動というものを立ち上げてみてはどうだろうか。そのことによって、日本政府との交渉は有利に展開できるのではないか。日本と米国を天秤にかけるのだから。