魔改造物語第2章・第1話『かわいい後輩』
魔改造が登場して1年ほどが経った。魔改造の使い方もだいぶマスターしてきたその頃、また新しい春がやってきた。
ここまでの時系列
2020年4月 魔改造加入
2020年7月 魔改造指導
2020年10月 魔改造に授業を持たせて問題がなくなる
2021年4月←今日はここから
八木「なー、事務(※チューターのこと)入りすぎやろ」
ワイ「授業ないんやからしゃーないやろ、実験してこい」
八木「なんで授業ないん???」
ワイ「教室見ろや、スカートしかおらんやろが」
八木「なるほどね」
ワイ「女は金にならんねんホンマよー」
2021年、私は2020年以上の財政難に陥っていた。
(※財政難のイメージ画像)
なぜかは知らないが、この年の新規生徒はJCとJKばかり。ロリコンからすれば歓喜なわけだが、普通女子生徒には女性講師が付くため、私の出番はナシ。国語と社会の講師は基本私しかいないため、その2教科の要望さえあれば性別関係なく受け持てるのだが、そんなの教わりに来る奴いねえだろ。
というわけで、私(4年目)は社会不適合仲間の八木くん(4年目)と嘆き続ける日々が続いていたのだ。なにせ、
4月ワイ「誰も生徒いねえな・・・」
5月ワイ「全然生徒いねえな・・・」
6月ワイ「まだ授業全然ないぞ・・・」
7月ワイ「そろそろ借金するレベルでカネないぞ・・・」
こんな状態である。
生徒がいなければ授業にならず、この年一つの問題が発生する。例年であればだいたい(人数が)男子生徒>女子生徒であるため、(人数が)男性講師>女性講師で問題がないのだが、この年は逆になってしまったため、大量の男性講師が余って少数の女性講師が稼働するという意味の分からないシチュエーションが発生していた。なんだこれ、新たな逆差別か?
そうなると問題になるのが、魔改造ですらフル稼働する可能性である。しかし、これは実現しなかった。
塾長「さすがにアレが持てる生徒は少ないやろ・・・」
もう、切れや。
塾長「てなわけで、新しい講師を用意したよ!」
ワイ「どうせまた変なの連れてきたやろ・・・」
塾長「今年は普通の子を選んだから大丈夫!!!」
そもそも選ぶほど応募ねえだろバカ。周りにロクな大学ないぞここ。
そんなわけで、8人くらいを大量採用してきた。8人もいれば当然魔改造が4頭くらいいる、前年のトラウマからそのくらい強い警戒心を抱いて私はこの年も新人のお世話係になったのである。
塾長「純粋な大学入学したての子を変な風に育てるなよー」
じゃあお前がやれ!お前が教育しろ!少なくともワイでなければ八木でもないわアホ!!!ボケ!!!
しかし、この年の新人は驚くほどに使えた。そもそも高校からして質が良い。某うんこ県の公立トップクラスの高校から4人引っ張ってきていたのだ。魔改造みたいな意味の分からないクソ私学(名誉のために付言しておくと学力レベル自体は高い。学力は)とは違ったようだ。みなさん確かに素直で純粋で素晴らしい。しかも02lineなら小坂菜緒ちゃんと同い年。つまり、今年(2021年)の新人は大半が実質こさかな。ウヒョッ!
(※復帰おめでとう)
しかし、8頭くらいいれば4頭くらい魔改造がいるというのはあながち間違いではなかった。
「はじめまして、三浦と言います。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろし…ええっ…くおねがいします…!?」
「…!?」
「…!?」
事件は、挨拶の時に起こった。
この年新しく入った三浦さん。優秀な大学院に通われている方で、いかにも賢そうな人だったが、見た瞬間に我々はお互いの問題を検知した。私は彼を見て「これはまずい…」と思ったし、彼も私を見て「マジ…!?」となったはずである。
そう。
めちゃくちゃ自分に似とるやないかい…
(※ドッペルゲンガーのイメージ画像)
それから1ヶ月ほどはまさに地獄である。
社員「今度の子の授業、木曜にあるんで忘れないでくださいー」
ワイ「今度の子?木曜って?」
社員「ほらやったじゃないですか、○○高校の…」
ワイ「いや、知らないっす…」
社員「あっ、もしかしてロリニキ先生!?」
ワイ「もしかしなくてもロリニキですよ!?」
社員「すいませんwwwてっきり三浦先生だとwww」
ワイ「ああ…(諦念)」
この他にも、全く知らない生徒が声をかけにきたり、自分の生徒が三浦先生に声をかけにいったりで、魔改造以外平穏だったバイト先に大混乱が発生した。米軍が撤収したアフガニスタンくらい混乱してた。無理もない、お互いが見た瞬間に察するくらい似てる人間を第三者が区別する方法なんて髪型くらいしかないが、その髪型も(主にワイが就活をしていたせいで)一緒だった。いや三浦お前金髪にしてこいボケ
そんな中、1人の新人がロリちゃんに、一体、とんでもない提示をしてくる。
Coming Soon…
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