1-1.毎回国籍と苗字が強制(?)に変わる不思議な添乗員の正体は?
バスが出発するとマイクを握っていつもの通り初挨拶をします。
「○○ツーリストの添乗員オーと申します。」するとお客様は100%王様の[オウ]だと勘違いし、さらに中国人(?)だと勝手に(?)結論を出します。
そうです。
自分も知らないうちに僕は中国人の王(オウ)さん、又は(ワン)さんに自動変身します。
あ、たまには台湾人とも言われます。(笑)
それで、僕は予め用意した「呉(オー)」と大きく書いたボードを見せながら自分は韓国人ということ。韓国では漢字の読み方が一つであり、「呉」を「オー」と読むこと。実は、この苗字は国際的なものであり中国、台湾、北朝鮮、そして日本にもあること、それぞれ読み方が違うこと、広島県呉(くれ)市の話など思いかけない(?)国際交流は自然に始まります。
もちろん、それでもやはり発音が不自然な外国人添乗員に違和感を感じたり、不安な顔を見せるお客様もいますが、ほとんどのお客様は心を開いて優しく応じてくださいます。
なかなか珍しいケースなのでの十分理解します。
たからこそ、優しく応じるお客様には本当に感謝しています。
この数年間の添乗員の仕事の経験で悟った結論は自分はあくまでも外国人なので日本人添乗員と全く同じくするのは限界があるということでした。
それは否定できない現実です。
優れた日本人先輩や仲間添乗員に学ぶことは当然の話ですが、すべてを真似する必要はないと思いました。
学ぶべきことはきちんと吸収して後は、自分だけの個性や強みを見つけて生かせれば良いと思いました。
それはいったい何だろう。
国籍を超えて同じ人間として基本的に必要な要素。
それは真心だと思います。
ただ、見せるためのショーマンシップじゃなくて
真心!そのものです。
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