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第二章 添乗員25時

添乗員の仕事は?
多くの方にとってツアーガイドは良く馴染みがあると思いますが、パッケージツアーや団体ツアーにあまり興味がない方には添乗員という言葉は意味がもうろうかもしれません。
言わば、添乗員ってガイドと何か違う?ということです。

日本語で言われる添乗員は英語でツアーコンダクター(Tour Conductor/TC)、近畿日本ツーリストのクラブツーリズムではツアーディレクター(Tour Director/TD)と言い「旅程管理就任者」資格を持っている者です。
やはりガイドと勘違いする方が多いです。
なぜかと言うと人件費を抑える、手不足など様々な理由でガイド無しで添乗員単独で行うツアーも多くて、その場合一部ガイドの業務も兼ねて果たすからです。

ガイドはいくつの種類がありますが「通訳案内士」とも呼び、観光地に関する専門的な知識を持って、ツアーのクオリティーをより豊かにさせる、いわゆるツアーの「味付け」の様な大事な存在です。
女性の比率が非常に高く、年齢は20代の若い方から80(?)近い方まで現役で活躍されています。
それに対して添乗員はツアーの全体的な旅程がトラブルなくスムーズに進める様に調節して管理する存在でパッケージツアーや団体ツアーではいなくてはならない存在です。
具体的には日程管理、人数管理、安全管理、宿やレストラン、観光地等の手配や予約確認及び調節、時間按排、引率、チケッティング、航空機、船舶、鉄道、バス搭乗の際、座席配置、宿の客室配置、各種手続き、変更、キャンセル管理、事故や事件、クレーム対応、食事チェックなどツアーの第一線でツアーに関する全般的な事を責任を持て管理する役割です。

性別としては中年の女性が割と多いですが、若者や男性の比率も段々高まっています。
格安といわれる普通の募集型企画ツアー(パッケージツアー)には添乗員付きのみの単独ツアーが多いですが、一番理想的なツアーの形はやはり「添乗員+ガイド」の組み合わせだと言いたいです。
珍しいですが、手不足の地元にはワンマンでドライバー兼ガイドの役割で活躍するケースもあります。
結局、バスツアーの場合、「ドライバー+添乗員+ガイド」このワンチームのハーモニーがツアーのクオリティーを左右します。

次回からは「初添乗にデビュー」した以後、僕の本格的な話が始まります。
<続く>

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