36.福岡出張作業、一人旅(1月3日)
1月3日
福岡行の飛行機、
年始の影響で機内は割と閑散だった。
年末年始で時間と料金いろいろ比べて
やっと予約が取れたが、
実は本日は作業ができない。
依頼されて片付けするトランクルームの会社が翌日の4日から営業を始めるからさ。
チケット変更も出来ず、
今日は現場の事前調査以外には
一人旅になる。
朝9時半、飛行機は無事に福岡へ着く。
7年ぶりの福岡。
国内ツアーコンダクター時代、
東京からのお客様団体とツアーで
5回訪ねた事があるけど、
福岡市内はコースに入らず、
太宰天満宮と帰りの福岡空港のみだったので
実際的には初と同じ。
やはり東京とは何だか違う雰囲気が感じる。
今日は市内を足で回る事にした。
どこかに一人旅する時は
なるべく歩こうとしている。
歩くと旅先の空気や風、日差し、風景がまるごと心身に溶け込む気がする。
汗をかきながら
少しくだびれるくらい歩くと
やっと旅する気分になる。
コースは
博多駅→住吉神社→キャナルシティ(ラーメンスタジアムでブランチ)→櫛田神社→博多町家のふるさと館→聖福寺→アクロス福岡→ホテル→作業場所下見(トランクルーム)
市内は閑散だったが、初詣の為
航海の神様を祀る住吉神社は混んでいた。
人が混んでいるところはなるべく控えて移動。
博多祇園山笠で有名な櫛田神社も状況はほぼ同じ。
あの有名な拝殿の彫刻は結局見られなかった。
キャナルシティは圧倒的なスケールに驚いた。人口運河が流れるショッピングモールは別の世界。
キャナルシティを出ると向こう側には
博多川が穏やかに流れる。
パンジーが咲いている散策路を歩くと
まるで春のよう。
訪問客がいないふるさと館は
規模は小さいけれど、
まるでタイムスリップに乗って
時空間を乗り越え
昔の本当のふるさとの実家に
戻ったくらい懐かしさを感じる
お部屋からはもう亡くなった
お祖父さんが住んでいるような
風景で
心が温かくなった。
お土産で懐かしい子供の絵が書いている
ハガキを一枚買って出る。
聖福寺は少し距離があったが、
とにかく歩く。
訪ねた2箇所の神社とは違って
境内はほどんどがらがらで
お祈りする気分で静かに回る。
巡礼の道
歴史との出会い。
800年前中国南宋から伝来され、
日本茶の発洋となっている
お茶の木の前に立つ。
高麗から伝来された有名な鐘を
見たかったが、もう結構前他の所へ移され
ここにあるのは別の物みたい。
でも、聖福寺の境内を一人でゆっくり、静かに回るだけでも
何か世の中の心の悩みが
しっかり治癒される気分になった。
来て良かった。
本当に
聖福寺を出ようと正門に向かうと
一匹のにゃんこちゃんが立っていた。
明けましておめでとうございます。
歩いて歩いて
大阪の道頓堀を思い出させる
美しい博多川を渡り中洲へ、
魅力的な那珂川を渡って天神へ
博多ラーメンの本場らしく
商店街には見るだけ
代々続ける歴史を感じる
ラーメン屋と
有名なチェーン店一蘭本社本店も
昭和を感じるレトロな太陽劇場も
どんどん風景は代わり
ホテルがある繁華街天神は
今までとは違って
若者が溢れていた。
福岡の若者はすべて集まっている様な
天神をみると新宿を思い出す。
博多はいろんな顔がある。
予約したホテルへ着いたが、まだチェックインには早く
今度は明日からの作業場所になる
トランクルームへ向かう。
かなりの距離だが、
とにかく歩く
幸いに郵便局も近く
やっと現場に到着。
東京でグーグルマップでみたイメージが
1,108km移動して
今自分の目の前にある。
何だか面白いけど、トランクルームをみて
感動する人は
自分しかいないだろうな。
久しぶり無理あり歩いたせいか
くたびれてホテルへ戻ったら
全身が驚いて悲鳴を…
明日のため今日は
安らぐ
仕事を兼ねて
幸せな一人旅が
出来た
福岡での初日…
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