Love story(特別編)
未熟な作品ラブストーリー(1話~14話)をお読みいただいてありがとうございました。
この作品は19年前の2001年春、
韓国放送作家協会研修院、研修組時代に習作として書いたものです。
日本からみると海外歴史物なので翻訳がなかなか大変でした。
不自然なところも結構あったと思いますが、ご了承お願いします。
それで、このストーリーの背景、そして現在日本との繋がりに関して述べたいと思います。
このストーリーは歴史的事実を元にして一部設定だけ加工しました。
<高句麗古墳壁画に登場する三足烏>
先ずは高句麗という王国はB.C.37年~A.D.668年まで約700年間続いた韓国三国時代(高句麗、百済、新羅)国の一つで
朝鮮半島北部を中心にして満洲、沿海州、中国北西部、モンゴル東部まで領域としていました。
ラブストーリーの悲劇的な主人公である「ホドン王子と楽浪姫」も実際の人物で二人の物語は「ロミオとジュリエット」のストーリーにも似ています。
許されない二人の恋、
許される唯一な条件は姫が、祖国を裏切る事でした。
恋か国か…
若い姫としてはとても厳しくて残酷な選択だったと思います。
ということでドラマや演劇の所在としても良く出ました。
この時代の背景をいうと
大昔、朝鮮半島北部に「朝鮮」という古代国家がありました。1392年建国された「朝鮮」と区別の為一般的に「古朝鮮」と言います。
「古朝鮮」の長い歴史はB.C.108年、漢によって終わりました。
漢は「古朝鮮」の領土を支配する為、4つの郡を設置し、その一つが「楽浪郡」です。
そして、「楽浪郡」とは別として同じ名前の小国「楽園国」があった記録もあり、この二つの「楽浪」が同じだ、別だという学説があります。
結構、この「楽浪郡?国?」は高句麗に滅亡されます。
「ホドン」は高句麗3代国王である「テムシン王」の息子で「楽浪姫」と結婚したそうです。(政略結婚したかもしれません)
その後、「楽浪」征伐に活躍したが、正室王妃から産まれた腹違い弟「ヘエル(モボン王)」との権力闘いで負けてA.D.32年自殺しました。
「ホドン」と運命的な恋をする楽浪姫「崔 蓮(実際名は記録に残っておらず、自分で加工しました)」は実際にホドンと結婚し、彼の願いで「楽浪」を守る武器「自鳴鼓ー敵が侵入すると自ら鳴る」を破りました。
父親である楽浪王「崔 利・記録には崔 理」は激憤し、娘を殺して高句麗へ降伏しました。「ホドン」が死んだ同じA.D.32年の事です。
作品ストーリーでも楽浪姫は父上に殺されたようだが、最後に登場されたおばあさんが絹のハンカチ(二人恋の象徴)を持っていて
あれ?このおばあさんがもしかして楽浪姫?という疑問が生まれます。
うん…その答えは皆様の想像(?)に任せます。
高句麗は5世紀「高麗」に国号を変更し、中国の数多くの王朝、そして百済、新羅と戦いながら700年間続けてA.D.668年新羅・唐連合軍に滅亡されました。
高句麗は地理的に日本と離れているにも関わらず、大昔からたくさんの交流がありました。仏教や漢字、学問、建築、天文観測技術、音楽などを日本に伝えて文化、生活全般的に影響を与えました。
高句麗の滅亡後、高句麗の領域には続いて「渤海(698年~1116年)」という国が建国されて日本と活発な貿易を行いました。
その後「高句麗」を継承する意味の「高麗(918年~1392年)」が朝鮮半島を統一し、その後「朝鮮(1392年~1897年)」に繋がります。
ここで、高句麗の滅亡当時に話が戻ります。
668年、高句麗の最後国王である「ボジャン王」は息子を含めて日本に使臣団を派遣しました。
あいにく、その後高句麗は700年の歴史を後にして敗亡してしまい、王子一行はもう戻る所が無くなりました。
当時、積極的に海外からの先進文物を導入した日本政権は高句麗の王子に優待し、716年武蔵国(今の埼玉地域)へ土地を下賜し「高麗郡」と命名して住むのを許しました。
王子は1799人高句麗の流民たちと一緒に高句麗の技術を活用して高麗郡を開拓しました。
王子の名前は「高 若光(じゃっこう)」と言います。
王子が死んだ後、子孫たちは「高麗神社」を設置し、彼を祀りました。
<埼玉県日高市にある高麗神社>
そして「高麗」という苗字で今まで代々「若光」の子孫は宮司として勤め、
現在60代目となります。
埼玉県日高市にある高麗神社は「出世の神社」とも言われ日本、そして韓国からの政治家達が参拝しています。
2017年には天皇皇后両陛下も参拝されまして平和を願いました。
綺麗な木しだれ桜を背景に国指定重要文化財にもなっている境内の「高麗家住宅」は歴史感じられます。
<高麗家住宅としだれ桜> ©日高市ホームページ>
2016年は高麗郡建郡1300年となる年で多様なイベントが行われました。
毎年秋頃には周辺の巾着田に綺麗なヒガン花が咲く、多くの訪問客を魅了させます。
<巾着田ヒガン花 ©日高市ホームページ>
歴史はただの過去の昔話ではなく
今でもこれからもずっと繋がる川の様なものだと
思います。
日本と韓国は複雑な関係ともなりますが、
歴史という長い川をさかのぼると
こういうふうにしっかりと繋がっています。
そして、
次の世代の為に
真心で一緒に
未来を見るべきです。
宇宙からみると我々は
同じ惑星
地球人です。
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