4.Music Videoの幽霊
人生には論理的に説明できない事もたくさんある。
皆さんは霊的な存在を信じるのか。
幽霊は存在するのか。
この問題については恐らく人類が存在しない日まで
議論になると思う。
ここに韓国で一番有名なミュージック・ビデオ(Music Video)がある。
1997年発表された「バラードの王子」と言われる人気歌手「イ・スンファン」さんの「哀願」という曲。
切ない恋を描いた曲も抜群だったが、予想外の他のイッシューで韓国ミュージック・ビデオ系を驚かさせた。
それは、
ミュージック・ビデオの途中で幽霊が撮られたということ。
ソウル中央を流れる漢江(ハン川)近く、地下鉄5号線「クァンナル」駅で撮影された地下鉄シーン運転席で
運転士の後ろに長い髪で白系服の女性幽霊(?)と見られるものがはっきりと撮影されたこと。
<1997年韓国で発表された、歌手「イ・スンファン」の「哀願」ミュージック・ビデオ中>
歌手本人も、撮影チームも、視聴者もショックを受けて恐怖の悲鳴をあげた。
運転席には運転士以外の者は乗車できないのは常識。
というのは人ではないという事?
夜一人で見るとぞっとして鳥肌が立つほど恐ろしい。
更に、偶然なのか
1961年、ちょうどこのシーンが撮影されたところの漢江(ハン川)付近で
切ない恋とかかって自殺してしまったある女性の悲劇的な事件もあり、
悔しみを残してこの世を去った
彼女の幽霊だとも言われた。
当時、
科学的に説明不可の不思議な事件や物語をテーマにした
韓国版「奇妙な話」番組でも紹介されたこのミュージック・ビデオは
その真実についていろんな議論になった。
先ずは、操作の可能性とは?
疑うのは当然の事。
①合成ではないのか?
当時、専門家たちに検証を依頼した結果
合成の痕跡は見つからなかったという
結論を出した。
②ノイズ・マーケティング(演技)?
歌手が人気を得る為、わざと女性スタッフを幽霊扮装をさせて撮影した?
これは歌手イ・スンファンさん本人がある番組で出演し、
そんなことはなかったとはっきりと解明した。
演技でなく運営会社の許可を得て普通の地下鉄を撮影。
なので、運転席は運転士以外人は安全の為、撮影でも立ち入り禁止!
実際に、彼はその後
この事件(?)に巻き込まれてストレスがたまり、
絶好調の人気の中で
歌手引退まで考慮したそうだ。
それほど、悔しいこと。
結局、この事件は外部からどんな操作もない
本物が撮られたという結論を出し、
再び驚かさせながら
今まで解決不可のミステリーに残った。
③意外の反転(幽霊の告白?)
だが、
20年ぶり
偶然その真実が明らかになった。
2018年あるコミュニティである女性が「実は、私があの幽霊だった。」と
告白して
再び世間を驚かさせた。
事由は以外と簡単で
虚無まで感じる。
実は、あの幽霊は人間、女性だった。
彼女は日頃、地下鉄運転席に乗るのが夢であった。
ちょうど、知人のお兄さんが地下鉄の運転士に働いて
断りながらも「哀願」(あいにく、ミュージックビデオのタイトルを一致(+_+)
結局、一瞬だけで同乗を許してもらい、正に夢の実現!
(絶対あり得ない事だが、世の中は分からないし、当時はあり得たかも)
だが、運が悪く偶然ミュージック・ビデオに撮影され、
幽霊になってしまった(?)という…(当時ベイジ色ワンピース着用)
その後、夢でも思ってないこんな大きい事態になってしまい
すぐ告白しようとしたが、
そうすると地下鉄運営会社では内緒にして自分を乗せてくれた
知人の運転士は
当然くびになる(?)ので黙るしか仕方がなかったと。
ここまでは本人からの話なので
それが本当かどうかは分からない。
でも、幽霊を怖がる皆には
この話を信じた方が、
あるほど心が解放(?)される気分かも。
一方、それにも関わらず
幽霊や心霊の存在を信じる人は
そんな偶然なんてあり得ない、
それこそ嘘だと
未だに幽霊だと信じている。
正に、新たな議論になる。
<蛇足>
韓国では映画やミュージック・ビデオ、曲の撮影又は録音途中、
幽霊や心霊の騒ぎになると
必ず大ヒットするという話がある。
「イ・スンファン」さんのこのミュージック・ビデオ「哀願」も
例外なく空前のヒットを記録される。
世の中は、
人生は
面白い。