見出し画像

辞職旅#6.ロマンの札幌へたどり着く

2012年1月6日金曜日、東京出発3日目...
年末辞職後、ローカル線限定の東日本&北海道フリーパスで去った一人旅。


1day:東京(上野)→古河→宇都宮→黒磯→郡山→福島→仙台→一ノ関→盛岡(カップル泊)<自宅最寄り駅含めて9回乗り換え>


2day:盛岡→八戸→青森→蟹田→木古内→函館→森→長万部→洞爺(地元に恵まれ閉めた宿で素泊まり)<8回乗り換え>


3day : 洞爺→東室蘭→苫小牧→登別→✅札幌(ネット喫茶店泊)
<3回乗換える>

山岳である登別の一日は予想より早く沈む。

夕焼けが綺麗だった青空にはいつの間に

お星様がキラキラと輝いて

1月の風と雪と共に

心に落ちる。

銭湯で疲れた体を温めて

急いで札幌へ向かう。

もちろん、ローカル線のみの規則なので

苫小牧で札幌行きに乗り換える。

疲れる

くたびれる

この闇より心は

深淵

そして

夜9時頃

ギリギリ終電に間に合って

やっと折り返し点である札幌へたどり着く。

「札幌」という名阪を見た瞬間

理由なしの感動が押し寄せる。

映画「トランスフォーマー」の味方ロボットの顔と似ている列車が

吹雪にいっぱいやられて泣きながら言う。

「君!

やったね!

本当にご苦労様!

ようこそ、札幌へ!」

自分も泣く。

実は自分にとって

札幌にはロマンがあった。

  <1999年発表され、大ヒットしたJo Sungmoの Music Video「不滅の愛」の中で>

「大雪の札幌

市営電車会社の整備員として働いている俺には

将来を約束した、愛する彼女がいる。

日々、勤務は厳しいだが

彼女がいるから毎日乗り越える。

幸せ。

ある日

格別だった兄貴が

数年ぶりサプライズで訪問する。

とても喜ぶ。

夜、飲みながら

兄貴は結婚の相手がいると言う。

俺は自分のこと様にお祝う。

後日、兄貴は笑顔で自分の彼女を紹介する。

しかし、彼女は

自分の彼女である。

大ショック。

でも言えない。

悩んで働いたある日

俺は度々急に鼻血が出る。

近くの病院に行ったら

血友病(血がなかなか止まらない病気)と診断される。

特に治療方法はない…」(後略)

ストーリーは
更に切ないであるが、
ここで切る。

大事なのは

ストーリーより

その背景は

大雪が見事な札幌だったといこと

まるで

今夜の様に

雪が降る札幌の夜景は確かに

美しいそのものであった。

ただ、現実はミュージックビデオのロマンより

厳しかった。

雪の厳しさは前の惑星でも十分経験したので

別に問題ないけど、

まさか自分が憧れた札幌を

こういう形で

訪れるとは

夢でも思わなかった。

経費を節約するため

ネット喫茶店で泊まりながら(寝るより寒さから体を守る為)

札幌の初の夜を向かう。

魅力的な都市である札幌だが、

東京を出発してから出会った

久しぶりの都会でもあったので少しは

不慣れ。

しかし、

自らの罰ゲームの様な

大雪の夜

この旅だけど

札幌🍜+札幌🍺は

とにかく旨かった。

忘れない札幌での思い出。

いいなと思ったら応援しよう!