3-6. 期間限定の滝
梅雨に入りました。
COVID-19以前,
添乗員の時代を振り替えてみると
こんなに熱い夏の時も、僕は意外と涼しく過ごしました。
そもそも、夏のツアーというのは
当然、暑さから避けて涼しいところへ向傾向があるからです。
北海道までは行かないけど、
思い出すのは富山県の立山アルペンルートです。
言うまでもない、黒部ダム
20メートルまで迫る「雪の壁」(これは春限定)
神様の領域、室堂の絶景
言葉もでない、大観峰からの御来光
雄大な日本の屋根、北アルプスと天上から流れる様な黒部川が
作った神様の作品は
行く度敬虔な気分になり、
お寺一軒も無いのにまるで
巡礼者になる様な不思議な所でもあります。
前述したスポットがあまりにも圧倒的で
つい忘れる名所があります。
称名滝(しょうみょうだき)
立山連峰を源流とする「日本の滝百選」にも選ばれた滝です。
350m所という落差は日本一を誇り、4段に分けて落ちる光景は
神秘そのものです。
この滝は頂上室堂~弥陀ヶ原を過ぎて美女平に行く途中の
くねくね道のカーブに現れるので見逃す事が多いです。
ところが、称名滝の隣に「期間限定?」に姿を現れる
さらに神秘的な滝が存在します。
はあ?
1年中9か月間は消えて、
3が月のみ(運がよければ)許します。
さあ、上の写真を良く見てください。
称名滝の右側に滝が流れそうな痕跡見えますか?
<ハンノキ滝 ⓒWikipedia>
合成ではありません。
自然は凄いでね。
ハンノキ滝と言います。
ご覧の様に普段は消えて雪が解ける4月~7月間のみで流れます。
流れる時はお隣の称名滝より高い500mの落差なので
「日本の滝百選」にも入るはずですが、
残念ながら限定的に流れるという事で外されています。
しかし、こういう神秘的なことから考えると僕は個人的には「日本名滝1より先、0番目名滝」とも紹介します。
日本一、100選、名滝と関係なく
我々よりはるかに幅広い歴史を
自然は黙々と
働きます。