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大切なことは

もう20年以上前になるが、ある週刊誌編集長が表紙の編集について語った言葉を今でも覚えている。
「大切なことは、何を取るかよりも、何を捨てるかである」
表紙に載る情報は、その週に起こった出来事のタイトルもしくはキーワードもしくはキャッチコピーと、それにまつわる人物や出来事などの画像。
この編集長はそれらをそれぞれ一つだけに絞ったのだ。何ともシンプルだが、それだけインパクトもあった。雑誌の名前はここには書かないけど、その手法はやがて大手出版社発行の週刊誌全般に拡がっていった。

僕の毎日にも、今だにこの言葉は当てはまる。
毎日がバタバタ、ドタバタ続きで過ぎていく。今日、俺は何をやったんだと思う日もある。
さらにコロナ以降は忙しさ以外の理由で諦めたり後回しにせざるを得ないことが増えた。
旅をするのが好きだけど、やはり諦めた時もあったし制限があった時もある。
いや、コロナの話は置いておく。コロナの渦中でも新しいことを始めた人もたくさんいるし、日本からヨーロッパに乗り込んだ人も知っている。その人達から見たら、コロナは言い訳に過ぎないだろう。

かつて捨てたことの中にも、捨てきれないでいたことがあるならば。
やはり自分には大切なことなのだと気付いたことがあるならば。
ずっと延期にしてきたことがあるならば。

それを取り返しに僕は行く。
「大切なことは、何を捨てるかよりも、何を取り返すかである」
これを2023年のMa Résolution、新年の抱負にする。

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