D-backsオフシーズン展望[振り返り&現状分析]
DaniDaniです
D-backsファンの皆様1年間お疲れ様でした。
期待が大きかっただけに、とても悔しいシーズンになりましたね。ストーブリーグは既に始まっていますが、今季のD-backsを簡単に振り返り、今後のオフシーズンの展望を本記事では書こうと思っています。
今シーズンを振り返る
2024年はD-backs比で過去最大クラスの大型補強を行い、大きな大きな大きな期待を背負って始まったシーズンとなりました。
結果は89勝-73敗と2023年よりも5つ多く勝ち星を積み上げたものの、文字通り後1勝足りずポストシーズンを逃しました[ナ・リーグ西地区3位, WC4位]。
打力に関してはMLBトップクラスの成績を残しましたが、先発・リリーフともにMLB全体でも下位レベルの成績で明らかに投手に課題があります[下記画像参照]。
野手も今季FAで流出した選手が多く、安泰というわけでもありません。上記を踏まえて、D-backsの今オフ着手すべき補強ポイントを整理してみました。
現時点での来季の陣容整理
スターター
・振り返り
Pfaadtは苦しい時期があったもののローテを1年間守りきり、Ryne Nelsonは7月以降エースクラスの投球をするなど若手に関しては実りのあるシーズンとなりました。しかし、GallenとMontgomeryは不調、Kellyと E-Rodは怪我と、本来活躍して欲しい実績のある選手がことごとく結果を残せず苦しいシーズンとなりました。
不吉な予言の通り、2人目、3人目のバ●ガーナーを生み出してしまいました。
Montgomeryがプレイヤーオプションを行使したため、FAでの流出は無く来季も同じメンバーがそのまま残ることになります。既に6人も先発投手が揃っていることもあり、敢えてFAやトレードで選手を獲得することはないと思いますが、来オフFAとなるGallen,Kelly,Montgomeryはトレードの噂が流れており、既にTrade Romorsではニュースになっています。
基本的にまずは他球団からの話を聞く、というスタンスを取っていますので、今後動きがあるかもしれません。
・まとめ
▼既存メンバーのバウンスバック/若手の成長に乞うご期待
▼トレードあるかも?
リリーフ
☆FA流出
Sewald[0.3]
Floro[-0.4]
McGough[-0.7]
※[ ]内は2024年度のfWAR
・振り返り
昨年のTDLで獲得したSewaldがクローザーとして1年間ブルペンを引っ張って行ってくれると信じていましたが、開幕は怪我で出遅れ、7月の防御率は驚異の10点台とトンデモない数値を叩き出しました。そのため、クローザーを剥奪されてしまい、それ以降D-backsのブルペンは一気に崩壊していきました(元々そんなに良くないという突っ込みはやめてください)。
そんな中でジャスマルことMartinezが覚醒したり、TDLで獲得したA.J. PukがK% 41.7%という圧倒的な投球を見せたりと、来季に向けてポジティブな要素もあります。しかし、そのほかのリリーフに関しては全体的に奪三振が少ないこともあり、打たれ出すと止まらない負の連鎖で試合をぶち壊すことも多く、今オフは三振が奪えるリリーフが必要となります。そして、下の記事にもあるように若いJustin MartinezとAJ Pukの負担を減らせるクローザーを出来れば獲得したいです。
マイナーに目を向けてもMLBで通用しそうな素材は乏しく、今オフの補強がなければ今期と同じ轍を踏むことになるでしょう。何とかHazen GMにはリリーフの補強に本腰を入れて取り組んでほしいです。
・まとめ
▼三振の取れるリリーフを最低2枚は、、、
▼ジャスマルとPuk の負担を減らせるハイレバレッジリリーフ
野手
☆FA流出
Walker(1B) [3.0]
Joc Pederson(DH) [3.0]
Grichuk(OF/DH) [1.5]
Josh Bell(1B) [0.3]
Newman(UT) [1.4]
※[ ]内はfWAR
fWAR合計10.2の流出…痛いです…
・振り返り
-捕手
Morenoは能力は間違いないのですが、怪我が多く、今季は控え捕手の層の薄さが露呈してしまいました。ADCは打力に関しては結果を出したものの、守備(特にスローイング)に問題を抱えており、今オフは2番手捕手の獲得が急務です。出来ればフレーミング/スローイングに優れた選手がいいですが、最悪どちらかがある程度出来れば良いです。それぐらい控え二人の守備がひどいです。。。
-内野手
Walkerが安心安定の成績を残してくれましたが、そんなWalkerも今オフFA権を獲得しました。再契約の可能性は残されていますが、一旦流出前提で話をさせていただきます。
攻撃[wRC+ 119]と守備[OAA +13] の両面で大打撃を受け、なおかつ今年のTDLで1Bのプロスペクト2人[ChaparroとDDLS]を放出したこともあって、MLBレベルの1BはPavin Smithしかいない状態です。
Pavin Smithは今期 158打席と出場機会には恵まれなかったものの、wRC+ 142 / OPS.896 / HR 9と大きな成長を見せてくれました。しかし、彼もここまで苦労したこともあってマイナーオプションが無く、あくまで1Bのバックアップ兼DH要員に留めておきたいです。そのため、レギュラークラスの1Bの補強が確実に必要になるかと思います。
2B, SS, 3Bに関しては来季は問題なく、プロスペクトも豊富なこともあり、特に補強の必要性はなさそうです。敢えて言うとNewmanが抜けてしまったため、ショートを守れるUTがいるとより厚みが増しそうですが、Perdomoがその役割を担うことが可能なため優先順位は高くないと思います。
-外野手
Carrollの絶不調とThomasの怪我が重なりボロボロだった外野でしたが、McCarthyが覚醒したことでその穴をきっちりと埋めてくれました。Carrollも後半戦は期待通りの活躍を見せ、来季に期待が持てそうです。
来季はレギュラークラスの選手の流出がないですが、デプス要員のGrichukが抜けるため、その穴埋めが必要になります。可能であればセンターが守れる右打者がベストですが、そこまで優先順位は高くなく、プロスペクトのBarrosaにも期待したいです。
-DH
今季はJoc&Grichukのプラトーンという豪華な布陣でスタートしましたが、想定以上にこのプラトーン起用がハマり、Joc[wRc+ 150] & Grichuk[wRC+ 139]と大活躍してくれました。
来季はJocとGrichuk両者がFAとなり、DHの枠は完全に空いてしまいます。現状はお休み枠、もしくは打撃面では結果を残した捕手のADCを起用することになりそうですが、FA市場の動向によってはDH専門の選手を獲得する可能性はあると思います。とはいえ、優先順位は低そうです。
・まとめ
絶対に獲得しないといけないポジション
▼レギュラークラスの1B
▼2番手捕手(守備力優先)
出来れば補強したいポジション
▼DH要員
▼外野のデプス要員
▼UT
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。D-backsの現状をまとめてみましたが、今期流出した選手の穴が大きいことを改めて感じました。。。
最後に今オフD-backsの補強リストをまとめさせていただきます。
数字は優先順位です。
1. リリーフ
2.ファースト
3.捕手(2番手)
ーーーここから優先順位落ちるーーー
4.DH
5.外野手(デプス要因)
6.UT
次回書く事が出来れば具体的な選手についても言及出来ればと思っています(確実に間に合いませんが)